「こわい・・・・」
建物の中に入るやいなや
珠理奈は玲奈にしがみついていた。
「早く、警察に連絡しようよ。」
指原が発言すると渡辺麻友が返す。
「だめだよ、唯一の通信手段であった
カメラマンさん達のテントにあった
無線機が壊れていたわ。」
「え~~じゃあ、助け呼べないの・・・」
指原は弱々しい声を出した。
「通信が途切れて、局の人たちが
助けに来るのをまつしかないか・・・」
大島優子がつぶやいた。
「急いで、鍵の確認をしましょう!
前田さんもスタッフも外で殺されていたんだから
ここに閉じこもれば危険は回避されるはず。」
玲奈が即座に指示を出した。
7人は一斉に鍵を確認した。
その結果。1階の出入り口は
すべて鍵がかかっていた。
「これで、取りあえず安心ね!」
優子が安堵の表情をした。
「でも・・・でもだよ。
もし、この中に犯人がいたら、
私達超ヤバイじゃん!」
指原が何気に呟いた。
「私達の中に犯人がいるって言うの?」
柏木由紀が指原を見た。
「そう思いたくないけど、
その可能性だってあるじゃない。」
珠理奈を除く6人は身構えたが
珠理奈は玲奈にしがみついたまま
発言する
「そんなことないよ、
私はみんなを信じてるよ」
この後、長い沈黙が続くのであった・・・