サヨナラの眼差し15 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

翌日、内藤の元へ訪れた玲奈は

客がいないのを確認して話しかける。

 

「犯人の目星はつかないの?」

 

「なんだ、いきなり・・・

俺たちは犯人探しが

本業じゃないんだ。

そう簡単に見つかるわけないだろ」

 

 

「私も手伝うから、なにか手がかりはないの。」

 

「おい!どうしたんだ?

お前は実行班だろ?

なにか事情があるな!

話してみろ!

勝俊も今は出かけていないから!」

 

玲奈はジュリナのことを話した。

 

「おまえが、人を愛したのか・・・」

 

内藤は驚いた顔をしていた。

 

「悪い?これでも血の通った

人間なんですからね!」

 

玲奈は少し照れ隠しに怒って見せた。

 

「ははは、いや~大いにけっこう!

おまえは血も涙もないアンドロイドと

思っていたから、俺はうれしいよ!」

 

内藤は父親のように喜んだ。

 

「依頼人がそのジュリナってこで間違いないな・・・

皮肉なもんだな・・・

愛する人の敵討ちを

お前がすることになるんだから・・」

 

「いいの!ジュリナの為に何かしてあげたいの!」

 

すると、内藤のスマホにメールがはいったのだ。

 

「お!ネズミからだ!」

 

ネズミとは内藤の協力者で

 

普段は警視庁捜査一課の捜査員である。

 

内藤はコードネームで“ネズミ”と呼んでいる。

 

内藤は内容に目を通した。

 

そして、ニヤリと笑みを浮かべた。

 

「どうしたの?なにか手がかりでも掴んだの?」

 

「ああ!第4の殺人現場付近の防犯カメラに

犯人らしき人物の後ろ姿が

映っていたそうだ。

これがそれだ。」

 

写真が添付されていて、

全身黒ずくめのフードつきのコートを

着ていたのだ。

 

「これじゃあ、分からないわね・・」

 

玲奈は食い入るように見つめる

 

後ろ姿で右耳が少しのぞかせているだけだった・・・

 

だが、玲奈はその瞬間・・・・

 

心臓を焼かれた思いをすることになる。

 

 

 

       

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