私達は近くの公園まで足を運んだのだ。
「どうしたんですか?
こんなところまで?
文句でも言いに来たんですか?
もう、2年も前の事でしょ?
いい加減に忘れて下さいよ」
珠理奈は悪態ついた。
でも、それが偽りの姿だと私は知っている。
あのパン屋で見せた優しい笑顔が
この子の本当の姿だ。
「珠理奈のバカ!
想いは伝えないと
相手には伝わらないんだよ!
貴方は本当にバカだよ!」
「え???なんのこと??」
珠理奈は戸惑った表情をした。
「私は珠理奈が好きだよ!
ず~と貴方のことを憎んでいた。
でも、本当の貴方を知った時、
私は貴方のことが好きになったの!」
「玲奈さん…え???どうなってるの…」
珠理奈は私の言葉が信じられないでいた。
私は珠理奈に向かって行き
強引に唇を奪ったのだ。
珠理奈は突然のことでポカーンとしていた。