柔整科3期生、東平先生に密着! | 卒業生の活躍に密着!

卒業生の活躍に密着!

了徳寺学園を卒業し、活躍している卒業生に密着!

今回ご登場いただきましたのは柔整科3期ご卒業の東平裕矢先生。




東平先生は、足立区江北にて7年前に『やすらぎ整骨院』を開業、院長としてご活躍中です。


先生が柔道整復師を目指したきっかけは、16年間真剣に打ち込んだ『野球』。

幼少の頃より野球少年だった東平先生。
東海大学浦安高等学校にご入学後、寮生活を送りながら野球漬けの毎日を送り、春季県大会では優勝捕手として表彰され、関東大会ベスト8と、ご活躍されておりました。
また、高校ご卒業後にも国際野球大会の日本代表メンバーとしてご活躍された輝かしい経歴をお持ちです。



院の待合室には当時の切り抜きやユニフォームなどがズラリと並んでいます。
先生は、現役を引退後の現在も草野球チームのメンバーとして休日には汗を流しているそう。



『野球に明け暮れていた現役時代、ひじや肩の怪我が多くて…整骨院のお世話によくなっていました。その時にきちんとケアしていただき、試合に出場することが出来たんです。本当にうれしかったですし、その時に「あぁ、自分もこんな先生になりたい。」と強く思うようになりました。自分もいつか、怪我で思うようなプレーが出来ない、治らなかったら…と、不安を抱える選手のお役にたちたいという気持ちがずっとありました。』

『高校卒業後、トレーナー関係の専門学校にいき勉強しました。そして、いよいよ自分も柔整師になろうと決心した時に、たまたま草野球チームの先輩の一人が当時了徳寺学園の教員とお知り合いで…。
そのうえ、高校時代にお世話になった寮監督の先生が柔道部の監督をされれおり、その先生からも了徳寺学園をご紹介して頂きました。
そんな経緯から、ご縁を感じ入学を決意しました。』

入学後はまず『不安』からのスタートでした、とお話しされる先生。
実は先生がご入学された年度の学生が受験する柔道整復師国家試験より新たに試験問題に「必須問題」というものが導入されることになったのです。

この制度は、生理学や解剖学など柔道整復師として知っておかなくてはならない必修科目の中から25門中20問以上正答で合格、という風に試験問題の割り振りがあらかじめ掲示されるいのですが、その必須科目の中のどの科目を適用するかは非公開とし、その科目の問題内で最低基準点を取らないと全体の総合計点数が合格に達していても不合格となってしまう制度。
(現在このシステムは変更されております。)

『どのような問題が出題されるのか、不安は常にありました。
新しく導入されたシステムですから、過去問題を勉強するだけでは足りませんし、そもそも過去問題はあってないようなものでしょう?
全体で何点以上取ればいい、というのなら不得意科目が多少あっても何とかなるかもしれませんが、必須科目のうちのどの科目かは非公開なうえ、その科目は最低何点、と合格ラインを決められてしまっているわけです。
不得意科目が一つでもあるとアウトだぞ、と、焦りましたね。
もう、とにかく先生方の作ってくださる予想問題を信じて必死で勉強するしかありませんでした(笑)』
と笑う先生。

もちろん、毎日不安だらけ…という訳ではなく、学校の仲間と一緒に勉強したり試験の打ち上げで飲んだり、修学旅行の柔道観戦など、楽しかった思い出も沢山ですよ、とこれまたにっこり。

『特に楽しかったのは修学旅行ですね(笑)大阪で行われた柔道整復専門学校の全国大会での柔道観戦。その頃から「了徳寺は強い」と言われるようになっていて…他校の選手たちをなぎ倒す姿は本当に圧巻でしたね。特にたまたま高校の同級生だった泉澤君(現柔整科教員)の応援には力が入りました(笑)』

当時先生が在籍されていらしたのは夜間部(27年度より廃止。午前部・午後部に変更)でしたので、働きながら通学されている学生が多く、なかなかみんなで集まるということが難しかったため、クラスメートや先生たちとの修学旅行は本当に楽しく印象に残っているそうです。

『大変なこともありましたが、楽しく充実した3年間でした。不安だった国家試験も無事合格して(笑)卒後は、整形外科や整骨院で働いた後、2年目に独立開業しました。
開業するに当たっては、周囲の治療院をしっかりリサーチし、内装などはデザイナーさんにお願いし、明るい雰囲気にしてもらいました。その後、いらしてくださる患者さまの年齢層や性別などを考慮し若干受付付近のインテリアを変更しましたが、その際、自分の希望はとりあえず言わずに(笑)女性の受付スタッフの感性にお任せしました(笑)
私の整骨院にいらしてくださる患者さまは割と女性が多いものですから、女性目線で、とお願いしましたね(笑)
ウォールピクチャーやアロマ加湿器、置物など、おかげさまで明るくてかわいらしい、と好評です(笑)』



あくまでも患者さまにとって心地よいように…患者さまが第一です、とお話しする先生ですが、施術内容に関してはこちらが主導権を握るようにしています、ときっぱり。

『私はこの整骨院が「リラックスできる場所」であって欲しいとは思いますが、「慰安」の場所にはしたくないんです。
最近整骨院は多様化してきており、俗にいう「もむ」だけの整骨院が増えてきているように感じています。それはそれでいいのでしょうが、私が了徳寺学園で学んだ事は『外傷』を評価し、治すための知識やテクニックです。
ですので、自身の整骨院が「外傷」を治すための場所であることにこだわりたいですね。
きちんと「外傷」を診ることができる、そしてきちんと「治す」整骨院であり続けたいですし、柔整師としての役割を果たしたいと思っています。
交通事故、骨折、スポーツによる怪我…同じ部分の怪我でも原因は人それぞれですし、生活環境も患者さまひとりひとり違います。
私は柔整師として、患者さまひとりひとりの怪我や不調を的確に評価して、その患者さまにとって必要と思えば手技を施しますし、電気療法、テーピングなども行います。
ただ腰が痛いから揉んでくれ、と言われても自分が「柔整師」として培ってきた技術や知識をもとに「柔整師」として患者さまをケアしたいですね。
患者さまが私の施術を受けたことにより、より良い生活を送れるように手助けするのが役目だと…信念ですかね(笑)。』



南向きの明るい院内の一番暖かい場所に電気療法用の治療器具が設置されており、また、ベッドのスペースも広くとってあり、ピンク色がやさしい雰囲気で患者さまを迎えます。



普段から明るく熱血漢な東平先生、小さいお子様に対しても挨拶や院内での態度もきちんと指導しますよ、笑います。

『整骨院に来院する患者さまは、小さなお子様から人生の大先輩まで幅広い年齢層です。怪我を治しに来る、というのはみなさん共通です。ですので、きちんと節度を持ってほしいですね。小さい子供たちには『きちんと挨拶しなさい、親に感謝しなさい、そして施術中は携帯電話やゲーム機などで遊ばないこと』と言い聞かせます。地域に密着して皆様のお役にたちたい、という気持ちがありますので、みんなで地域の子ども達を見守る、悪いことをしたら叱る、良いことをしたら褒める、ということも大切なことだと思っています。』

そんな先生のことを学生アルバイトの冨田さんは『面倒見の良い先生です。』と話してくださいました。



冨田さんは現在、当学園の柔整科の3年生。
国家試験前に受験する実技認定試験の練習に何度もお付き合いくださったとのこと。

『ドアのノックの仕方やどの実技が出されるかを予想して休み時間中も何度も練習に付き合ってくれて、沢山アドバイスをしてくれました。しつこいくらいに(笑)』

『おいおい、そんなんじゃ怖いイメージじゃん、もっと優しいところを話してよ(苦笑)
毎朝おいしいコーヒーを淹れてくれる、とかさぁ(笑)』



先生の苦笑いを見て冨田さん、思わず大笑い。

『コーヒー、本当に美味しいんですよ(笑)先生、毎朝ごちそうさまです!』

いや、自分のコーヒーのついでにね、と、今度は東平先生が照れ笑い(笑)

東平先生は冨田さんを指導する際に気を付けていることがあるそうです。

『もちろん国家試験の為の勉強は大切ですが、現場の経験もしっかり吸収してもらいたいですね。了徳寺学園の実技の授業はきちんと臨床経験に基づいたものですが、私自身の経験から得た技術やコツなんかも教えたいですね。沢山の知識があった方が、その怪我に対してのアプローチ、施術法なんかに幅や深みを持たせることが出来ますから。
ですから、この外傷に対して「私ならこうする」など自身のやりかたをきちんとわかるように説明して、教えるようにしています。
鹿野じゃ葉とても優秀ですから心配ないとは思いますが(笑)学校の勉強もここで覚えたことも…しっかり吸収していい柔整師になってほしいですね(にっこり)
冨田さんはじめこれから柔整師を目指す医療人の卵のみなさんには知識だけ豊富だけど実際の現場で何もできない柔整師ではなく、「即戦力」として腕の立つ柔整師、知識に裏付けられた技術をもった柔整師として活躍してもらいたいです。』
と、話します。

整骨院での業務の他、空き時間には後輩の指導、育成に力を注ぐお忙しい先生ですが、今でも忙しい合間をぬって、大好きな野球を続けていらっしゃるそう。

『草野球チームでも柔整師としての知識や経験は役立っています(笑)練習や試合前のストレッチ、怪我をしたら応急処置やテーピングをしたり(笑)大好きな野球をしながらもお役にたてる、なかなかいいもんですよ(笑)』

仲間と集まり楽しく飲むこと、とご趣味をお伺いした際にお話しされていらした先生、草野球の後のビールも楽しみの一つなのだとか。

忙しい時でも時間を作り、友人たちと飲みに行ったり、家族とドライブに行ったり…。リラックス出来る時間を作って気持ちを切りかえるように心がけています、とのこと。

そして先生の一番の楽しみは月に一度出かける競馬。
この月イチの競馬に関して何も言わず、快く送り出してくれる妻には本当に感謝ですね、とにっこり笑う先生です。


お忙しい先生の今後の夢はずばり『医療ボランティア』とのこと。

『今後は医療ボランティアの分野についても視野に入れたいな、と。手始めに今年の猪苗代ハーフマラソンへ、医療ボランティアとして参加させて頂きました。
今後も自分にお役にたてることがあるならぜひ、お力になりたい、と考えています。』



明るくまっすぐな熱血先生、今日も元気に『やすらぎ整骨院』にて患者さまを施術する忙しい毎日を送っております。




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本日のおまけ



電気治療器の上にずらりと並ぶ骨模型の中に…



本当に馬がお好きなんですね。
可愛らしいぬいぐるみを発見しちゃいました(笑)