頸椎のその「ねじれ」、あのモゾモゾで分かるの?
以前、第7頸椎は「グッとした向いたときに触れる固い部分(棘突起)がある骨です」というお話をしましたが、
背骨の場所を探す場合には下を向いてもらった方がよく分かります。
魚の骨をイメージしてみて下さい。
あのトゲトゲの部分が、人間の背骨でいう「棘突起」です。
やせた方だと、運動会座りでなおかつ下を向いていただくと大かたの棘突起の場所がハッキリわかります。
専門的な言い方をすると脊柱を「屈曲」した状態です。
で、モゾモゾ。
脱力して頂いているとは言うものの、仰向けで首は反り返った状態です。
屈曲の反対で「伸展」と言います。
またまた魚の骨をイメージしてみて下さい。
お腹側に曲げると背中側のトゲトゲの間隔は広がりますが、お腹側のトゲトゲは密着します。
トゲトゲの位置、どちらが分かりやすいですか?
誰がどう考えたって広がったほうですよね?
人だって同じでしょ?
グッと下を向いてもらった(屈曲)させた方が、反り返って(伸展)もらったより分かりやすいじゃないですか?
てか、脱力しているとは言え周囲を筋肉や靭帯で覆われている頸椎が、さらに伸展位になることで密着した棘突起。
それが何番目であるのか?はたまた、それがどう「ねじれ」ているのか?
あのモゾモゾでは、未熟者の私にはサッパリわかりません。
ハイ、でも、分かりました。「ねじれ」ているとしましょう。
じゃ、どこを基準にどう「ねじれ」ているんですか?
これまた以前に触れましたが、魚の骨。
今度は曲げるのではなく、ひねってみましょう。
トゲトゲ、どうなりますか?
S字状のカーブを描いていませんか?
けど、骨自体はどうでうす?
「ねじれ」はあっても骨自体は一直線だったりしませんか?
「B先生の第6頸椎がねじれてる」
・・・
あの骨の一個だけが「ねじれ」る?
ハイ、分かりました。6番目がねじれてるとしましょう。
じゃ、それは5番目に対してねじれてるの?7番目に対してねじれてるの?
だって、基準があるからこそ
基準から逸脱した「ねじれ」が分かるんでしょ?
1番から5番まではまっすぐなのね?7番から下は?
これも、「あぁ、なるほど」といったお答えに出会ったことがありません。
けど、百歩、百万歩お譲りして「ズレ」たり「ねじれ」てたりしてるとしましょ。
でないと、新人君の実技が一切すすみません。
次回に続きます。