如月庵、ぼたん亭の猪肉はなぜ高い? | 篠山ごんのブログ
猪肉の価格は、
安いものから
高いものまで沢山ございます。

猟師さんがネット販売しているお店も、最近は増えてきました。お値段も手頃だと思います。

ではどうして如月庵の猪肉は高いのか?

外食大好きで、食べ道楽な私が
味、見かけ、鮮度など
独断と偏見と我が儘でふるいにかけるからです。
またそもそも私はジビエが苦手です。フランス料理やイタリアンでも勉強のため、子羊、鹿、猪を食べますが少しの臭みも気になります。

よって

猟師さんが
「今日よいのとれたで!」
私(味見するまで信じてません)、今日とれた猪=美味しい、とはなりません。2、3歳のメス猪でも個体差、血抜きの速さ、食べている餌などで味は変わります。

卸屋さんが選んでもって来てくれたお肉も、大変申し訳ないですが、味見して、気になると返品ばんばんします。ゴメンナサイ。

結果、高くなります。

お客様の評価で、一喜一憂する小心者の私ですが、
「ボタン鍋のカルビとロースは、そんな違わへんで」と書かれると、
私(好みはありますが、全く違う味です)と心で思い、

「コントパフォーマンスが悪い」と書かれると、
私(そうですか、すみません。でも変えれません)と思ってしまいます。

栗入り味噌も、あわせ味噌ぐらいにすれば、もっと楽に沢山作れるし、お味噌を限定販売や、売り切れにする必要もなくなります。結果もっと量をつくれて儲かるかもしれません。

猪肉も、選ばなければ安く出来るし、「一頭丸ごと買い」すれば安く仕入れられ、もっと儲かるかもしれません。でも美味しくない部位を混ぜて売る必要がでてきます。

養殖猪よりも、手段が合理化できない「捕獲、鉄砲猟」の猪は選ぶ手間が増えますが身が締まっている場合が多く好きです。

そして、営業時間ですが、一般の飲食店より短めとなっおります。如月庵で19時30分閉店、ぼたん亭で20時閉店です。
これは、猪肉、栗入り味噌の品質管理の時間がほしい。そのためです。当店は、予約だけでなく、ふらっと立ち寄って頂いても、時間内であれば必ずぼたん鍋を提供出来るようにしております。
お昼が満席で追加が沢山でたから、夕方に質の悪い猪肉を出すわけにはいきません。
暇ならヒマで、古いお肉を出すわけにもいきません。
そういった、猪肉の品質管理、栗入り味噌の安定供給のため、タイトな営業時間を設定しております。売上は減りますが、良い猪肉を召し上がって頂く為ですので、ご理解お願いいたします。

当店は食べログなどで高得点は無理なお店ですが、ハマる人はハマるお店です。

安くて美味しく、営業時間の長いお店は沢山ございます。当店がなくとも丹波篠山でぼたん鍋の良いお店に困ることはございません。

しかし、
「ぐにゃっと、分厚い」より「しゃりっと薄切り」が美味しいと私の舌がいうのです。栗入り味噌が猪と最高にあうと思うのです。

決してプロの食通がおいしいと言う店ではございませんし、やたらお高いB級グルメで、マニアックなお店ですが、もうしばらく、私が元気な間は頑張りたいと思います。

よろしければ是非ご来店お願いいたします。

如月庵 田村
079-552-2400