2008年3月10日付日経ビジネスの特集「だから女は働かない」を読んだ。驚きの連続であった。日本で働くということは、こんなに窮屈なのかと思った。
 アメリカでは、確かに私のいるエンジニアリング部では、理系なので女性が少ないが、他の部署、たとえば経理なんかはほとんど女性だし、マーケティングもそうだ。従って、比率で言えば、7対3か6対4ぐらいだろう。またアメリカではすでに男女平等が進んでいるからだと思うけど、男だからとか、女だからなんてことはまったく意識をしない。普通に出張もする。
 また毎日の労働時間も、われわれいわゆる管理職は、残業代が出ない代わりに、かなりFlexibleに時間が使える。とくにわれわれの部署は若い30-40歳代が中心で、共働きなのため、子供送り迎え、習い事へ連れて行ったりをしないといけないので、3時過ぎにはオフィスをあとにし、夕食後家から仕事をすることが普通に行われている。
 日経ビジネスによれば、まだまだ日本ではそういうことが行われていないようだ。やはり、日本の社会は、自分たちの生活を犠牲にしてまでも仕事をする、という人たちが大半を占めているため、家族のために早く家に帰る、なんてことは許されないのだ。
 アメリカは、離婚率が日本以上に高く、われわれのように中小都市に住んでいるアメリカ人たち、とくに男性は離婚しないように日本の男性なんか比にならないぐらい(見ていてかわいそうなぐらい)奥さんに気を使っている。まずは、日本男性のマチズモを直すことが、日本の長時間労働、労働環境を変える一歩なのではないか。