2008年3月3日号の日経ビジネスのなかに、国際的な人材を採用する、というテーマで、海外に留学している日本人を積極的に採用し始めていることが書かれていた。
 私は、いわゆる現地採用として日系企業で働き、不平等な待遇に常に不満を持っていたので、海外で留学している日本人たちを積極的に採用をし始めている世の中の流れには基本的には賛成だ。
 その反面、留学している人たちに言いたいのは、われわれはどこにいようと、何年海外に住もうとも、日本人であることは変わらない。仮に、私のようにアメリカ企業に勤めたとしても、顧客が日系企業で会ったりするわけで、日本との関係を完全に切ることはできないし、完全に切ることは自分の強みをなくすに等しい。そのため、日本語をはじめ、日本のビジネスの常識など意識して勉強することを進める。また、言葉だけができる人に決して陥らず、自分の専門性を磨いてほしい。