近年日本の食の安全を考えさせられる事件が多発している。その極め付けが中国産の冷凍餃子問題なんだろうと思う。このテーマに関しては何度過去のブログでも触れている。
 2008年2月25日付日経ビジネスにおいて丸紅経済研究所所長の柴田明夫氏が指摘している通り、「金さえ出せば(世界中から食料を)買える」は幻想である、と言っている。
 その理由は、明らかに日本経済の購買力の低下ならびに、新興諸国の急速な需要増が背景にある。日本において、フリーターの問題や非正規雇用などの問題、さらには地方の停滞など数多くの国内問題を抱える。政府は、その解決策としてぜひ農業を積極的かつ有効に使うべきではないのだろうか。
 日本においてどれだけの人が日本産を食したいとしていることか、さらには国外でおいしく、安全で、自然で精根こめて作られた食べ物を食したい、という人がどれだけいるだろうか。ぜひ積極的に農業を振興していただきたい。農業をベースとしつつ、持続可能な製造業を国内に有すれば、日本の将来は決して暗いものではなかろう。