暮らしていると、年末に関係なく洗濯洗剤がなくなったり、胡椒や塩がなくなったりするから、年末に関係なく買い物に出掛けるが、スーパーマーケットや100均ショップは年末の混雑であり、辟易しながらもそそくさと買い物を済ませる。

今朝も寒かった。

寒かったけど、朝陽がいい。

洗濯物を干す指先は悴（かじか）んでいるし、吐く息も白いけど、朝陽はいい。

午後、畑へ行き大根を一本引き抜いた。

夜、その大根で紅白なますを作った。

去年の年の瀬も一昨年も、いやその前も多分変わらない年末を過ごしてきたはずだから、とくにこれといって記憶がないのはしようがない。

毎年《今年の年越しは、ちょっと豪華なおせちセットでも頼んでみようか》と思うのだが、いつもうやむやなままになり、結局はかまぼこだのハムだの伊達巻きを個別に買って、お重に並べるだけになってしまう。

かつては黒豆を煮たり田作りを煎ったりしてたものだが…と、これまた毎年の如く、つい呟いてしまう。

暮れだからとスマートフォンの電話帳やLINEの整理もするのだが、逝ってしまった友人や知人の連絡先を削除出来ないまま、スマートフォンの画面を閉じてしまうことになる。

そこに残しておけば、ひょっとしたらもしかしたら…という、訳の判らない、理由にもならない理由を自分に言い聞かせているだけなのだが。

せめて五キロ以上は歩こうと考えてはいるのに、今日も短い4.2kmしか歩かなかった。

冬至を過ぎて少しは日が長くなっているとは思うが、まだまだ夕暮れは早い。

今年も、あと二日とちょっと。

君のいる処と僕のいる場所は、いつになったらシンクロするのだろうか。

君は何処にいますか？