どうも晴れの日が続かない。
今朝もどんよりと曇っている。
でも春だ、暖かい。
コロナ禍で亡くなった友人のFacebookがまだ閉鎖されてなくて、Facebookから〝誕生日〟のお知らせが来た。
《誕生日、おめでとう》と僕は、彼のFacebookのタイムラインに書き込む。
彼、Tとは高校の時に知り合い、バンドを組むことになった。高校に入学し、何をきっかけに話すようになったのかは、もう覚えていない。
ただ音楽好きなことだけは、お互いの雰囲気から解ったようで、Tは中学からやっていた吹奏楽を高校でも部活に選んでいた。
僕は通学の時間の関係で吹奏楽には入らず、活動の緩い文芸部に入部した。
高校二年になってから、同じように音楽好きな仲間が集まり、同好会を立ち上げようとなった時、顧問になってくれた教師は元々文芸部の顧問で、その意味では僕が文芸部に在籍していたのも、あながち無駄ではなかったということだ。
高校を卒業してからは進路も違うこともあって疎遠になっていたが、卒業後四十二年経って、同級生が還暦を迎えた時期に同窓会が開催され、僕は出席出来なかったが、同級生の一人がTに僕の連絡先を教えてくれて、卒業以来初めてTと電話で話すことが出来た。
その後Tと実際に会うことが出来、最後に会ったのは、僕が帰省の折りに彼が住んでいる札幌でのことだった。
札幌と埼玉、お互いの実際的な距離はあるけれど、まだまだこれからは何度も会える…とお互いに思っていたし口にもしていたのに、コロナに罹患しTは逝ってしまった。
僕以外にもTのFacebookに「誕生日おめでとう」と書き込んでいる人がいる。
その人の書き込みにも僕の書き込みにも、去年から何の返答もない。
T…たけしん、誕生日おめでとう。
僕は無駄に齢を重ねているよ。
と呟きながらの今日の散歩、7.2km。
シフトの都合で、明日から三連休。体育館にゴールデンウィークの連休はないので、個人的な〝ミニ・ゴールデンウィーク〟を楽しもうと思うのだが、どうも天候が妖しい。
まあ積んである本を読んで、ギターでも弾いてあの頃の歌を唄うのもいいかも。
なあ、たけしん。