週末はいつものことながら、市民総合体育館での修行がある。

今日と明日、体育館のメインアリーナではミニバス大会が開催される予定で、小学生や保護者が朝早くから集まっていた。



ここ狭山市にも〝まん延防止措置〟が出ている時、他のスポーツ大会はほぼ中止になっていたが、バスケットボールの大会だけは、幾つか開催されていた。

他のスポーツよりも多数の接触の機会が多いバスケットボールなのに、なぜ市のスポーツ振興課はOKしているのだろうかと、いつも疑問に思っている。

市役所は《…基本的な対策を徹底して、感染予防に努めていただくよう…》と常に呼び掛けてはいるが、こんな程度の認識なのかと、体育館で働いている身としては、残念でならない。



今日は午後番もあったので、例によって自作の何の面白味もないお弁当を、お昼に食べた。

しっかりと食事をしておかないと、四階建ての体育館の見回りは出来ないのだ。



雲の多い朝だったけど、午後に帰る頃には青空が広がっていて、夏日の陽射しが痛いくらいだった。



我が『かしわばら農援隊』の畑に咲き乱れている菜の花には、たくさんのミツバチが集まっていた。そろそろ菜の花も盛りが過ぎる。

菜の花の次は…と思いながらの今日の散歩、8.8km。



五十嵐貴久著『セカンドステージ』を読み終えた。ふとしたことで集まった〝老人〟の物語だ。

僕自身も作中の人物と同じように老人と呼ばれる年齢であり、彼ら彼女らと似たような経験をしてきたので、うんうんと頷きながら読んでいた。



拓郎の歌『落陽』にも〝じいさん〟が登場する。

自分が若い頃、六十代は相当な老人に思っていたのに、いざ自分が六十代になり、それも七十歳にどんどん近付くようになっても、意識としては「そんな歳じゃねえよ!」と思いたい自分がいることを、なんだか可笑しくなりながら、今日は歩いていた。


菜の花は盛りが過ぎれば、種を残し次の春にはまた咲き誇る。

人生の盛りを過ぎてしまったジジイに、次の花が咲くことはないのかもしれないが、まあせめて地域の畑を耕すくらいは、続けていこうか。