今日と明日の市民総合体育館での修行は休み。
明後日から三連勤すれば、28日から体育館も年末年始の休館に入る。
今日は僕が所属している地元の農業ボランティア団体『かしわばら農援隊』の畑で、今年最後の農作業があった。
10月に種蒔きをした大根を、農援隊の面々と収穫する。
今年はちょっとした手違いがあり、例年よりも成長が遅く太さも長さもそれほどではないが、料理をするには手頃な大きさの大根が、百本以上収穫出来た。
全部の大根を引き抜くわけではなく、まだ小さいものは次の収穫に残した。
その場で、今日参加してくれた農援隊のメンバーには持てるだけの大根を持っていってもらい、残りは軽トラに積み込み公民館へ。
公民館利用のサークルや、地元の保育所の子どもたちなどに配布する予定だ。
大根に比べると、今年は白菜の出来が芳しくない。
それでもある程度の大きさのものには、これから更に大きく美味しくなるように、藁縄を白菜の頭にまいた。
僕の実家は農家ではなかったが、我が家で食べるくらいの野菜を数種類、小さな畑で作っていて、父や母が手入れをしていた。
僕と弟は、収穫を手伝うくらいしかしてなくて、どう植えるか種蒔きをするか、収穫までの手入れをどうするかなどは、全く知らなかったし、覚える気もなかった。
それが、実家を遠く離れたこの埼玉の地で、農業に携わるなんて思ってもみなかったから、人間の運命なんて不思議なものだ。
気が付いたら、この地域活動に関わるようになってから、もう二十年くらいが経つ。
まだ四十代後半だったから、肉体的にも精神的にも、かなり無理が効いたが、今はもう〝流れに棹さす〟ごとく活動するようになっている。
それが〝老い〟なのか〝相応しい鷹揚さ〟なのかは判らないが、ともかく土と戯れる楽しさと大変さを味わいながらの、今日の散歩、4.0km。
若かった頃は必要ないと思っていたのに、自分がそれなりの年齢になってくると、《もう少し経験しておけば》とか《あの頃に学んでおけば》ということが、あれこれと出てくる。
一つでも二つでも、欲張ることなく、これからも出来ることをやり続けていこう。