2023年・私だけで選ぶアイドルソングTOP10 | シシュフォスの休息

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独断と偏見のみで選ぶアイドルソングの年間TOP10の10回目です。

 

一度も聴いたことが無いがゆえに選出できなかったということが無いように、対象は、昨年12月5日(月)から今年12月3日(日)までに発売されたシングルCD表題曲とします。

 

CDとしてリリースされる楽曲の数がずいぶんと減ってしまったので、今年は文字通りTOP10のみの選出です。

 

 

それでは、第10位から。

カッコ内は、オリコンの(週間最高位・累積売り上げ)。データは、12月11日付現在です。

 

 

第10位 milk&honey 「DA・DA・DA」

岡本真夜プロデュースの11人組の1stシングル。2人でいられることの幸せをテーマにしたシンプルな曲なのだけれど、Aメロを担当している馬渕の歌声といい、サビの勢いといいとにかく聴いていて心地よい。ただ、なんやかんやで現在は6人で活動中で、岡本さんもプロデュースを辞退することが発表されており、今後の活動は不透明。

(155位・0.01万枚)

 

第9位 ≠ME 「天使は何処へ」

「私は私」。そしてそれを守れるのは、私だけ。たとえ周りからは、「悪」に見えたとしても私らしく生きていくという強い決意表明。「可愛いは正義」という巷間で絶対的真理のように崇められているテーゼを軽やかにいなしながら、メンバーの新たな魅力を開拓しようとする意欲作。

(2位・約17.51万枚)

 

第8位 SPRISE 「白く鮮やかな空は」

基本的には、恋愛の曲なのだが空に鮮やかな”青”ではなく”白”を見る2人には尋常ではないくらいに劇的なドラマがあって、深く結びついているのだろうな、などということを考える。

(35位・約0.11万枚)

 

第7位 STU48 「息をする心」

このようでなければならないという自分の姿との乖離に息苦しさを感じてしまう。そんな僕が君を好きになって、ありのままの自分でいることを許されて楽になった。恋には、こういう状態や階層が確かにあるのに、歌詞の世界では、君を思うと苦しくなるという心情ばかりが描かれがち。その最大の理由は、その方が圧倒的に作り易いからだと思うのだ。そういう意味では、穏やかなようでいて、挑戦的な楽曲なのだと思う。

(2位・約28.97万枚)

 

第6位 MY FAIR GIRL 「Shooting Star」

ものすごく切ないメロディーなのだが、そこに乗せられているのは、挫折の中にあっても前に進もうとするだけでなく、周囲を照らす光になりたいという強い決意。このバランスの悪さが絶妙で、心に残る曲になっている。

(58位・約0.06万枚)

 

第5位 東京CuteCute 「Sunshine」

”♪真夏の魔法なら 解けなくていいのきっと”。夏の太陽には恋を抑止しようとする力を溶かしてしまう力があるのだ、きっと。夏の力を借りて走り出した恋心をテーマとしたちょっとノスタルジックな王道アイドルソング。

(14位・約0.51万枚)

 

第4位 わーすた 「メロメロ!ラヴロック」

好きという気持ちを挑発するようなロックナンバー。圧倒的なビジュアルを誇るグループにおいては、ダークな世界観や強めの歌詞の中でその可愛さが強調されるというのは、今やアイドルソングのセオリーのようなもの。その路線の極に位置する作品。

(6位・約1.52万枚)

 

第3位 AKB48 「どうしても君が好きだ」

抑えることができない恋の衝動をテーマとした青春ソング。ファンならばほとんどの人が想起するであろう「大声ダイアモンド」と比べると清冽なインパクトという点で及ばないものの「AKB48の最大の魅力は、楽曲の良さにある」という信仰心を久々に篤くさせてくれる。

(1位・約48.18万枚)

 

第2位 =LOVE 「ラストノートしか知らない」

私のほかにも大切な人がいるであろう君へ嵌っていくの感情を描いた恋愛ソング。ラストノートが香る時間にしか呼び出されない関係は、決して健全とは言えないのだが、それをきれいな物語に昇華されてしまうのは、さしPの真骨頂。そして、佐々木・諸橋・野口といったメンバーの歌唱は、このくらいウェットで質量のある楽曲でこそ真価が発揮される。

(1位・約20.66万枚)

 

王冠1 第1位 タイトル未定 「栞」

”♪恋人じゃない 友達じゃない だけど特別で仕方ない”という2人の関係の小さいけれど抗えない変化を描いた美しい楽曲。”♪好きだって言いあったあの日から ちょっとだけ未来が嫌いだよ”というフレーズを中心に切なさが波紋のように広がっていく。タイトル未定は、札幌市を拠点に活動する4人組で、2022年の”TIFメインステージ争奪戦ライブ”に優勝したことで注目される。”アイドル楽曲大賞”の上位常連にもなりつつあるが、「良い曲を歌っているグループ」という枠を壊すような活躍を期待したい。

(17位・約0.4万枚)

 

 

 

番外

 

FRUITS ZIPPER「わたしの一番かわいいところ」は、今年CDとして発売されることになったので、上位に選出されていてもおかしくないのですが、さすがに今年の曲ではないと感じたので、選外としました。ただ、カップリングや今年MVが公開された楽曲にも良曲が多く、勢いのあるグループは違うなぁと感じます。これだけ幸福感に溢れた楽曲を歌えるグループは本当に貴重で来年以降の活躍も期待します。

 

FRUITS ZIPPER 「キミコイ」