先日、初めて、ハープをメインに教えるということをしました。

意外に思われますが、私は歌い手でありハープはあくまで歌のために弾いていましたから、ハープメインに教えるなんてとんでもない、、、と思っておりましたから。

 

けれど、私なりのハープとの関わり方って他にないかもしれない、、、と思いついて、お引き受けすることになりました。

 

そして、彼女の初めてのハープとの出会いの瞬間!なんと美しいんでしょう。。。

その時の、彼女の感動とハープの音色が部屋に満ち、こちらまで幸せな気持ちとなりました。

 

 

実はずっと、私自身、これからのレッスンについて悩んでおりました。

私はきっと他の先生方とはかなり違います。

何か面白い道具を使うとか目立つ宣伝をしているとか、そういうことのないお教室です。けれど、私が出会ってきた先生方は、皆さん、本当にそういうことを必要としない方々です。

 

心の面でも、体の面でも、いろんな方に支えていただいていますが、私が素晴らしいなあと思う方は、派手な宣伝を打つこともなく、お会いしても決して偉ぶることもなく、本当に普通なんです。普通のところからすごいことを伝えてくる。だからぐっと来ます。

 

私はラッキーだったと思います。

 

音大の歌の恩師は、それこそ大学の中でも大御所の先生でした。それでも、音大なのにジーパンでヒッピーな格好をする私を面白がって可愛がってくださいました。そして、私が、『この格好でも歌は一番うまく歌ってやる!』とこっそり努力をしていたことをちゃんと見抜き認めてくださいました。デビューした時に頂いたお葉書は今も忘れられません。

 

最後に習ったボイトレの先生は、アーティストの中では有名でしたが、メディアなどにはほとんどお出にならない方でした。先生はただひたすら私に、「早くにいい子に大人になっちゃったのね。。。ほら!遊園地で遊ぶように歌いなさい!」と励ましてくれました。私の中で、初めて本来持っている声、口から砲弾?のようにぼーん!と出る声を感じた最初のレッスンでした。歌の途中で泣き崩れ、先生に抱きついたことが思い出されます。

たった数回のレッスンでしたが、そんな劇的な変化をもたらしてくださいました。

 

地道な努力で発声はもちろん変わってはいきます。

けれど、本当に自分が満足できない。

あと一歩何か足りない。

それは、、、

自分が、自分自身に『よし!それでいい!』と言えることです。

 

もう少し努力しなければ、、、

もっと勉強しなければ、、、

もっともっと、、、では得られないものです。

いつか、全ての準備ができるいつか、、、それはやってこない。

今、このままでいい、やる!と覚悟を決めること。

そして初めて求めるものがここに降りてくる。

あっちにある、と思ったものが、今ここに降りてくる。

 

私は、デビューした時点で、様々な挫折感の中にいました。

だから、ボイトレはその挫折感を認め、そこから一歩出るためでした。

あの時、生まれたままの声、本来の声が一度だけ出たことで、私は前に進んでいったのだと思います。そこから表現アートセラピーでこのオーセンティックボイスに二度目に出会うまで、またしばらく出なかったのですが、私の中に、それほどに力強い声があることは自信につながっていたと思います。

 

私の一歩はバンドを辞め事務所を辞めることでしたが、それでも今、後悔はありません。

 

どんなことでもいい、一歩進みたかった。

自分でコマを進めるんだ!と。

コマを進めて手に取りたいもの、

実は、それは、自分でコマを進めるということ自体。

何をするかは関係なかったんだろうなあって。

 

今も、そんな風で、

自分で道を選んでいきたいんですよね。

誰かと同じは嫌なんです。

だから、決してポピュラリティーはなく

マイノリティーではあります。

でも、届く人にはグッと届く。

そんなことを表現し続けられる自信はあります。

 

私だけの歌。

私だけの響き。

私だけが伝えられる音。