父の日という事もあり、今日はちょっとコラムを。
少し唐突ですが、個人的にお父さんとして見本にしている人について。
私が父親像として理想的だと思うのがこの二人。charと椎名誠。二人ともお父さんである前に一人の男性としてカッコいいですね。直接的に知り合いではなくても自分が関連する分野でビジュアル面や思考とか内面的な部分で指標となったり、モデルになる人物がいるっていいもんです。
椎名誠は著書であり代表作「岳物語」を読んでから父親としての椎名誠を意識するようになりました。というか、あまりに有名な本作で椎名誠の作品はこれから読み始めたから個人的には常に椎名誠=お父さんのイメージでした。
岳物語から始まった私小説のシリーズは好きという趣味趣向を通り越して私にとって大きな影響を与えてくれました。
そして後に読んだ「黄金時代」、「銀座のカラス」などのシリーズで独身時代の椎名誠氏を知り、人を惹きつけるパーソナリティの持ち主は常に何かアクションを起こし続けているものだなぁと痛感しました。
家族って何だろう?父親と子どもの距離感はどうやって測るの?夫婦ってどうあるべき?そして普段、夫や父親の役柄を果たす日々から自分からいかに一個人としての自分を保つのか?
私の個人的な問いかけに悠然と答えてくれるような椎名誠のライフスタイルは非常に魅力的に感じます。
そしてchar。理想の父親像の話以前に私はミュージシャンとして十代の頃から常に影響を受け続けてきました。日本の男性のロックミュージシャンという観点で見ると
トップクラスのスターでありながら、メディアの前で自然と子どもの話題を話したりする人はこのcharがはしりだった様に思います。あと、忌野清志郎かな。
例えば海外のミュージシャンならジョンレノンとか比較的早い時代から子供や家庭についてメディアでも話題にする人がいたけれど、日本のロックミュージシャンでお父さんのイメージや家庭の匂いを漂わせる人は非常に斬新でした。まぁ、息子がミュージシャンとしてデビューたとかそんな背景もあったかもしれませんが。
とはいえcharの世代のミュージシャン達が日本のロックシーンを築いていったパイオニアだった訳で彼らのやる事って音楽はもちろんですがプライベートでも常に今までの日本人のライフスタイルには無かった新しい価値観を提供してくれていたんだなぁって思いますね。
ロック=尖っていて生活感がない若者文化のイメージがあったけど、なんだ髪の毛長くてエレキ弾いてても結婚するんだ?子供や奥さんの話をテレビでするんだ⁈と脱帽でした。ロックスターでもやっぱ人は人ですよね!
まだ、異性との付き合い方や結婚して家庭を持つ事について自分なりの意見が無かった十代の頃にcharの家庭的な一面を知ったことは当時の私にとって一種のパラダイムシフトでした。奥さんや家庭について語るcharがとてもいきいきしている感じがして何となく面倒な事に感じていたけれど結婚も案外いいものなんかな、、って考えるきっかけになったから。
従来のロックミュージックが持っているエッジの効いた感覚は持ちつつcharのギターサウンドやボーカルもしくは作曲する曲の世界観には家庭を持ち守るべきものを持つ人だけが感じる優しさや温かさの様なものを感じます。
一人の男性として、自分の子供にハツラツと仕事に取り組む姿勢や輝いている姿を見せているという点でこの二人には本当に憧れました。独身時代からそういった雰囲気に好感を持っていましたが、実際に自分も子供の親になった時にもはや他人事ではないというか、自分もそうあろうと思えたし今だに子育てで行き詰まった時や不安に感じる事があれば「岳物語」を読んだりcharが息子のジェシーと共演している動画を観たりする私であります。
みなさんはどんな父の日を、週末を過ごしましたか?
