明日は卒業式
予行のために体育館にずっと座ってたから
身体はスッカリ冷えきっている
帰りのホームルームが終わって
「また明日!」
友達と今日が最後になる挨拶を交わす
バス停の前の個人商店に立ち寄る
「おじちゃ~ん
肉まん1つね~!」
おじちゃんがトングで肉まんを掴み
紙の袋に入れてくれる
ワタシはレジに立っているおばちゃんに
お金を渡す
「明日は卒業式なんだよね?」
おばちゃんが言う
「そうです
3年間お世話になりました」
ワタシはペコリと頭をさげた
「遠くに行くの?」
「はい。合格できれば…ですけどね」
ワタシがそう言って笑うと
「合格してるといいねぇ」
おじちゃんが言いながら肉まんを差し出す
ワタシは手を伸ばして肉まんを受け取…
ぱくたそ~無料写真素材~
ホカホカの肉まんを
受け取ろうとしたところで
目が覚めた
布団の中は冷たい
ワタシの体温は低い
今日のオヤツは肉まんにしよう