私の場合、みんなそうかもしれませんが
蘭と言えば胡蝶蘭しか知りません。
というのも、私が子供の頃家に胡蝶蘭があったからです。
どうも花好きの母親の友人に大学教授の奥様がいらっしゃったらしく、
その方からいただいたと後で聞きました。
そんなことを知らない子供の頃の私は、その胡蝶蘭を普通に見ていました。
友達の家に行って花とか生けているのを見ても違う花ばかりで
ちょっとうちは、おかしいのかなあとも思いつつ、でも自分の家にあるものは
よく見えるのか、なんとなくうちの方が綺麗だなあとも思っていたものです。
ただ子供の頃は、朝顔かたんぽぽ、パンジーなんかがよく見る花だったので
あの胡蝶蘭の独特の変な形がこれは花ではないんではないか?と思っていました。
野菜?とも思った事もあります。なんかつまんで取れそうでしたし、食べれそうな
感じでしたから・・どうもサルビアも家に置いていたのでその花が食べれるということで
時々食べていたので余計にそういう食べれる種類という風に思ってました。
ただ、さすがに大事そうに鎮座していたのともらいものということは、知っていたので
食べる事はなかったです。
今でこそ、あの形が胡蝶蘭となんとなく認識してますが、
子供頃は虫のような感じだしまだつぼみでこれから大きい花が咲くのでは?と思ってました。
ただ、白とピンクの色合いは優雅で綺麗でなんとなく惹かれる感じがしていました。
最近、胡蝶蘭とかやっぱ高いので買った事はないですが、もう少しお金にゆとりが出来たら
あの優雅な雰囲気を味わうために買ってみたいと思います。
胡蝶蘭の花言葉は、「幸福が飛んでくる」だそうです。
結婚式、開店祝いからお見舞いなど様々なシーンで贈ることが多いのも、
花言葉がもたらす幸運を願う意味も加わっているからでしょう。
フォーマルなシーンで、優しい色合い、さりげない香り、整然とならんだ優雅な花びらの形状、
どれも落ち着いた気分を与えてくれる要素を攻勢してくれています。
私の通院しているクリニックでも、開院当初は、胡蝶蘭、カトレア、
観葉植物などの開院祝いで埋め尽くされ、真新しいクリニックは、
蘭の優雅な香りがさりげなく香り、初めての緊張感を和らげるだけでなく、
穏やかな気分になれたことを覚えています。
胡蝶蘭は、贈原産地は東南アジアで、亜熱帯地方の植物なので、
寒冷地でもある上に、生育の知識もかなり必要とされると聞いたことがあります。
以前、頂いた胡蝶蘭は、温度、湿度の管理が上手く出来ないもので、枯れてしまいました。
栽培の知識をもった専門家でも、労力、細やかな思いやりを必要とされる花、
それだけに、贈り物として受け取った側にも、大変喜ばれますね。
そう言えば、もうすぐ父の日がやってきます。
毎回、洋服ばかりを贈っていましたが、盆栽が趣味でもある父は、
きっと喜ぶかと思うので、今年は趣向を変えて、蘭のプレゼントも検討しています。
「幸福が飛んでくる」の花言葉と共に、普段の感謝の気持ちとこれからも
元気で長生きして欲しい願いを届けるのも、素敵な贈り物になるだろうと思います。