銀魂 二次小説 君死ニ給ウ事ナカレ | もっちの銀恋∴銀魂夢小説
2009-03-01 11:05:34

銀魂 二次小説 君死ニ給ウ事ナカレ

テーマ:夢小説 沖田

銀沖祭参加小説

(銀魂ファンサイトであって公式とは関係ございません)

※血の表現があります


もっちの銀恋∴銀魂夢小説-銀沖祭2



『君 死ニ給ウ事ナカレ』




本当は助けられる筈だった


ほんの少しの油断がすべてを狂わせた


もう何も感じたくない 感じられない


誰かオレを消してくれ



「ど~したの総一郎君」


「ど~したもこうしたも・・・・桜を見てるんでさぁ」


もうすでに「総悟」だと言い返す気力も残っていないまま、ほんの数輪枝に咲いた桜をじっと見つめる


「そ~んな血まみれで花見たぁ風流にも程があるぜ」


古寺の桜の下、倒れた姿でうるせぇなぁと万事屋の旦那を睨みつけた


油断したとはいえ攘夷志士の一撃を足にうけ、ここまで逃れてきて動けなくなったってわざわざ言わせる気かよ、このドS!


口に出さなくてもこちらの言いたいことは分かるようで、旦那は袖を抜いたいつものいでたちのままこちらを見下ろしていた


「もう行ってくだせぃ あとしばらくすりゃあ血も止まりやすんで」


「へぇ 行っちゃっていいんだ」


ニヤニヤしながら座り込んで傷跡を覗き込んでいる


「こりゃあ手入れの悪ぃ刀で斬られたな 傷が残る」


「別に 女じゃないんでかまわねぇですが」


「あと血が足りねぇんじゃねぇの?顔真っ青だぜ?」


いい加減にほっといてくれと体を起こそうとしたとたん強い力で体が浮き上がるのを感じた


「な・・・何」


「いいから 黙ってろ」


気がつけば軽々と背おわれていて、それはひどく屈辱的に感じた


「降ろしやがれぃ」


「うお!!おまえ階段で暴れんな!!道づれは銀さん勘弁だからな!?」


石階段の上でふらつきながら文句を言われ、じゃあ降ろせと返すがまわされた手に力がこもる


「だ~め ほっぽって帰ったのがばれたらお前んとこの保護者が怒鳴り込んできやがるだろ」


頭に近藤さんと土方の顔が浮ぶがそれでもと銀髪を掴み引っ張る


「イデデデ てめーなにしやがんだ」


「アンタに借りは作りたくねぇんだよ」


「三倍返しなんて要求しやしねぇよっ」


そんなんじゃない


ただ・・・借りを作りたくないだけ・・・・


「まぁいいじゃねぇか 助けたくても取りこぼしてきた命の方が遥かに多いんだ 少しは穴埋めさせてくれよ」


「・・・・いくらオレを助けたからって過去の償いなんかにはなりやしやせんぜぃ」


そんな事を言いたいんじゃないのにと唇を強くかみ締める


「分かってるよ ただ 助かる命は助けたいんだよ」


後ろからでは旦那の表情は分からねぇが声はいつものおちゃらけたものとは違う


そういや近藤さんが言ってたっけ・・・・もう誰の命を落とすとこなんざ見たくねぇんだと


別にいいじゃねぇか 桜のようにパッと咲いてパッと逝くのも人生


大事なものを抱え込んで生に執着するなんざかっこ悪くてみっともねぇ


「命に汚くしがみつくような年寄りにはうんざりだ」


思わず声にしてしまうとしばらく旦那は無言で石階段を降りていく


別に旦那の事を言ったわけじゃなが、気まずい空気にマジで貧血気味の思考が停止しそうになる


「お前知ってるか?“君 死に給う事なかれ”って詩を」


「は?」


唐突な言葉に眉間にしわを寄せて言葉を返す


「姉が戦争に行ってる弟にむかって詠んだ詩だ ああ弟よ、君死に給う事なかれってな」


総ちゃん・・・・


耳元に懐かしい声が聞こえた気がした


暖かくて甘い響きを持つ・・・二度と聞くことは出来ない声を・・・


「・・・・なにが言いてぇんですかぃ」


「さあねぇ」


小さく舌打ちをした後だんなの肩に顔を押付けた


夕暮れの景色が闇に滲んでいく時間


「旦那アンタはどうなんでぃ」


「大事なもの抱え込まねぇ生き方選択したところでなかなか上手くいかねぇもんよ・・・今もこうして重き荷抱え込んじまってるし?」


そうつぶやくと旦那は「総一郎君重すぎ!!」と文句を垂れていた


「じゃあ降ろしやがれ」


「っとに甘やかされて育ってんな!!」


そして辺りが闇に取り込まれたころ旦那がポツリと言い歩みが止まる


「君、死に給う事なかれ そう思ってるのは姉ちゃんだけじゃねぇだろ」


「旦那?」


「実はおめぇを見つけたのは偶然じゃねぇ 探してたんだよ」


そう言って一度止めた歩みをゆっくりと再開する


「依頼されたんだよ、ゴリラとマヨ王子に・・・あいつらが頭下げるなんざ信じられねえだろ?」


「近藤さんに?」


「奴らも怪我して大変そうだったけどよ、必死にお前が行方不明だから捜してくれってな 何?総一郎君ポカしたんだって?」


カッと頭に血が上り、体をそらして無理やり旦那の背から飛び降りた


「痛ェェェェ」


「足怪我してんのに無理すんなSってのは打たれ弱いんだから」


うずくまったまま旦那を睨みつける


「その通りでさぁ! ポカして救えるはずの隊士一人死なせちまったんでさぁ!」


叫んだあとさすがに血の気がたりないのかめまいに両手を地面につける


「あの時・・・油断さえしなけりゃ・・・」


何度もスローモーションのように脳裏に妬き付いた映像


目の前で倒れていく隊士


どうしてあそこでオレは油断を・・・いっそオレを誰か斬ってくれ


そして桜のように・・・・


もう一度体が宙に浮く


「しょーがねぇな コレだから現代っ子は打たれ弱ぇ」


「ちょ・・・離してくだせぇ っつうか離しやがれ!!」


男の身で世に言うお姫様抱っこをされる屈辱に暴れようとしたが体に力が入らない


「おめぇはちょっと壁が立ちはだかっただけで逃げちまう弱虫だったけか?」


顔を上げればじっと見つめてくる紅眼は信じられないほどに暖かく言葉を失う


「おめぇの保護者たちもその壁乗り越えてきたんじゃねぇの?なんせおめぇみたいなガキ護ってここまでやってきたんだからなおさらだよな」


“君、死に給う事なかれ そう思ってるのは姉ちゃんだけじゃねぇだろ”


「頼んだわけじゃねぇ」


「そりゃまぁそうだ?」


クックと旦那が肩を揺らして笑う


「やっぱサド王子はそうでなきゃな」


くやしくて・・・


くやしくてただ黙って旦那の胸に顔を押付けて泣いた




旦那に抱き上げられたまま屯所に戻ると近藤さんと土方が駆け寄ってきた


気恥ずかしくて寝たふりを決め込んだけど、近藤さんの泣き笑い声が耳に心地よかった


ああ・・・これからもかっこ悪いィ毎日が続く


とてもじゃないが桜のように潔く死ぬなんざSのオレには出来そうにねぇ


だけど


誰かに生きていてほしいと思われるのは悪い気分じゃねぇ


誰かに生きていてほしいと思うのは・・・悪い気分じゃねぇ


今は護られる身でも、いつかはこの人たちを護っていきたい


そっと目を開くと旦那が半眼の魚の死んだような瞳を向けてニヤニヤ笑っていた


まぁこの借りはいつか必ず返しやすぜぃ サド王子の名にかけて。




「土方さん 厠に行きたいんでおんぶしてくだせぃ」


「ふっざけんな!!」


見舞いに来た土方に布団の中からか細い声で頼むと、結局しょうがねぇなと背を向けてくる


「ったく いつまでたっても末っ子だな・・・けど お前少し重くなったんじゃ・・・」


言葉とは裏腹に少し照れた土方の横顔に笑いながら声をかける


「土方さん~大量の爆弾背負ってどこにいく気ですかぃ?」


「あ?!」


爆弾のスイッチを押しながら叫ぶ


「あばよ桜の如くパッと散りやがれぃ」




「あ~あ まぁた副長 沖田さんに遊ばれてるんですか?」


煙が朦々と上がるなか山崎が覗きに来た


「総悟、てめ~~~~っ!!!!」



屯所にうるさい声が響くなか、中庭に目をやれば日脚が伸び春を待ちわびる桜が蕾をゆるめていた




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お祭りの31日までにもう数回銀沖書きたいな~♪


※気がついた これ夢じゃなくて二次か~( ̄Д ̄;;


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