自分の言葉 | おもさんの雑感

自分の言葉

こんばんは、おもさんです。

昨年のテーマが「自分の言葉で語る」というものでした。

このテーマに取り組んで色々なことに気づきました。

そもそも言葉というものは、表現の手段の一つに過ぎません。

表現というのは、簡単に言えば「何かを訴える」こととしましょう。

そうであるならば、「自分の言葉で語る」ということを考えた時に、「自分の言葉で語る」のとそうでないのと、「何かを訴える」という表現としての違いは生まれるのかという疑問が生じます。

言葉を語るのであれば、単に色々な言葉を知り、整理をしていくことで出来るようになるかもしれません。

『言葉』そのものに対象を定義する。つまり、他のものとそれを切り離す機能がありますから、言葉を整理していく事で、『意味』は分かりやすくなります。

つまり、言葉を整理する事によって、『意味』としては相手に伝わりやすくなる。

伝わるというか、理解しやすくなる。

こういう状態になるのかと思います。

ですから、このブログのような文字言語を用いた情報媒体で何かを伝えたい場合、伝えたい事は大方『意味』になるので、言葉を整理しておく方が切れ味は鋭くなるでしょう。

しかし、根本的には言葉は「何かを訴える」という表現の手段であって、『意味』を届けるものではありません。

であれば、「自分の言葉で語る」ということが直接的に表現力を高めるかというとそうではないことが分かります。

自分自身の中で、言葉に対する理解を深めていくという意味では、「自分の言葉で語る」ということに取り組んだ甲斐があったと思います。それと同時に、『自分の言葉で語る』ということと「相手に何かを伝える」ということは、直接的な結びつきはないと。
ただ『自分の言葉で語る』ということによって、言葉の一つ一つを大切に扱っている、もっと言えば思い入れがあるので、相手に伝わりやすいということが起こるかも知れませんね。

『自分の言葉で語る』ということを、相手に何かを伝えるための手段として取り組みましたが、いつの間にか、「自分の言葉で語る」ということで相手に何かが伝わるのではないかと思ってしまう自分自身がいました。

それは全くの誤解。

相手に何かを伝えたいという意思があって、それでいて自分の言葉で語る。

これが合わさるといいのでしょうね。

こういったことも何か自分自身にテーマを課して取り組んだから見えてきたものなんでしょうね。

まだまだ気づいた事はあるので、ぼちぼち書いていきます。

それでは。