働き方改革・・・

 

いろんな手法が取りざたされております。

 

「あれが良い」「これはダメ」などと、いろんな評論家が話しております。


私もそういう本や資料を読んだりセミナーを受けたりもしますが、正直ピンとこない。

 

そこで私は仕入れた知識を元に、接待や会合、友人たちとの飲み会などを通して、

 

大企業から中小企業まで、私の知り合いという狭い世界ではありますが、

 

現場の生の声を聞かせてもらって、どれがリョーユウ工業㈱に合うのかな?と

 

模索しております。

 

が、適合云々を語る前に

 

「働き方改革の意義」をキチンと理解している社員ってどのくらいいるのかな?

 

と考えてしまいます。

 

昨年度は、なんだかんだで「時短」はできましたが、今期は・・・(汗)

 

昨年のデータを元に休みも増やしましたが、それが結果として残業を増やしている?

 

社員の数はパートを含めて増えておりますが、その効果は出ていない。

 

元々昨年は、「これ以上の効率化は無理」という幹部連中に業を煮やし、

 

リョーユウ工業㈱の「社員の能力の高さ」を信じる社長自ら指揮を執って、

 

その能力を証明することに費やした1年でした。

 

そして今期とのギャップを通して、自分たちの作業や行動を見直すきっかけにして

 

もらうのが狙いだったので、このぐらいの結果しか出ないのは予想の範囲内。

 

予想外なのは、作業の見直しが思いのほか進まないこと・・・(汗)

 

当たり前ですが、当社は時間外の手当は全額支給します。

 

ですので残業が多いと、必然的に手取りは増えるわけです。

 

これを喜んでいる社員がいるんですよね・・・

 

昨年も、「残業が減って、月々の手取りが減った」という声は聞こえてきたので、効率化の

 

成果が出だしたタイミングで残業代が減った分の昇給はしたし、決算賞与も予定通りの

 

満額支給しました。

 

一昨年との比較で、年収が下がったスタッフはおりません。

 

全員かなりの増収なんです。

 

意外と気付いていない人が多いのですが、「休みが増える」「残業が減る」って、

 

会社にいる時間が減るってことです。

 

にもかかわらず給料(月給)はそのままなんですから、自分の基本給が増えたのと同義

 

なんですよね。

 

つまり会社側からの評価を下げないためには、社員がそれまでよりも時間当たりにこなす

 

仕事量を増やさなければなりません。

 

でなければ、「給料上がったのに、成果は上がらんのかい!」となるわけです。

 

まぁこれは経営者側の考えであり、雇われる側とのギャップもある程度は止む無し(爆)

 

でも先ほど述べたような理由で、働き方改革を望んでいる社員がどのくらいいるのかな?

 

と悩んでおります。

 

実際大手企業などでは、18時半になったらパソコンの電源を落とすというルールがあったり

 

ログイン・ログアウトの履歴がとられたりして、強制的に「働けない環境」を作り出したりも

 

しています。

 

もちろんそれに対する批判の話も聞いておりますが、今の当社の状態では、こういう

 

「働けない環境」を強制的に作ることでしか意識も行動も変わらない!と結論付けました。

 

もちろんこれは私の望むやり方ではありません。

 

というか、社員の行動に制限をつけるという一番やりたくなかった方法です。

 

が、好き勝手にやらせてきた上半期を経て、工場長以下の経営幹部、及び社員からも

 

主体的に意見が上がってこない現状では、それをやらせなくては、世間から取り残されて

 

いくのかな・・・と危惧しておりますので、12月開始を目途に、部署ごとにいくつか仕事上の

 

制限を設けます。

 

お客様からの苦情もたくさんいただくでしょうけど、それも甘んじて受け入れましょう!

 

それで売り上げが落ちれば、私を含めた社員の年収が下がるだけ!(爆)

 

それも自業自得でしょ!

 

覚悟を決めてやりまっせ~