◆米大リーグ パドレス６―４ジャイアンツ（２８日・米カリフォルニア州サンディエゴ＝ペトコパーク）
パドレス・松井裕樹投手（２８）が本拠地開幕戦となる２８日（日本時間２９日）のジャイアンツ戦で４番手で登板し、１回２／３を無安打無失点でメジャー初勝利を挙げた。
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松井にメジャーに対する思いを初めて聞いたのは２２年のオフだった。当時はまだ「今後、メジャーに行きたい気持ちが出てくれば行きたい」と、気持ちは固まっていなかった。
心境の変化を感じたのは昨年８月。遠征中の福岡市内の焼き肉店で松井に改めて米球界挑戦の意思を聞くと「このまま今のポジションにいれば安泰といえば安泰じゃないですか？ でもそれだと成長できないなと思って」と真顔で返ってきた。
楽天の絶対的守護神として通算２００セーブもクリア。順調に日本でキャリアを重ねていけば２４年には２５０セーブに到達し、名球会入りも確実視されていた。ライバルになりそうな後輩もおらず、チーム内、日本球界で受けられる刺激にも限界があったのだろう。記録よりも「成長できる舞台」を求めて海を渡る決断をした。
念願の初白星をゲットし、次なる目標はクローザー奪取。どこまでも貪欲な背番号１の挑戦は続く。（２１～２３年楽天担当・長井 毅）