【世界観】

この世界の歴史をさかのぼると、舞台は小さな村から始まる。

いや、正しく言い表せば【小さな村ほどの大きさの小さな世界】である。

この小さな世界、名は【エストラル】という。今ではこの世界の名前は【リシーレア】である。

エストラルの住人達は皆【箱庭】という小さな箱に生き物を飼っていた。

しかし、その箱の中の生き物は、箱から出すと実際の大きさである。

なぜならその箱には【エミタナ】という、箱に入れているときは箱に入るサイズまでその生き物を小さくする魔法がかかっている。

エストラルの住民たちはその箱を駆使し、自然と、生命と共生して暮らしていた。

さて、この小さな世界エストラル。この中で事件が起こった。

箱庭の中の生き物たちに伝染する流行病がエストラルを襲った。

その時、ひとりの竜騎士が立ち上がり、その流行病をみごと沈めてみせたのだった。

それを機にその竜騎士は医療騎士へと転職した。

――ここまでが、小さな小さな世界、エストラルでの話だ。

 その後、このエストラルは大きな世界【レヴァーン】に取り込まれてしまう。

 今まで見たことのない地形に戸惑うエストラルの住人たちにエストラルを救った医療騎士が話しかける。

 「みんな落ち着けよ。俺達、死んだわけじゃないだろ?
 それに、みたところ、世界が広くなったみたいだ!
 だからさ、世界が広くなったから
 これからたくさん 人が増えるな!!」

 何が彼らをそうさせたのかは彼らにしか分からないだろう。

 その医療騎士の言葉は、エストラルの住人たちを落ち着かせた。

 こうして生まれた世界は、今もなお発展を続けているだろう。

     ―世界創記エストラル より引用―

  

     そんなハチャメチャな世界に刻む、ひとりひとりの物語。





【種族】

  【人間】―ヒト

 武術、魔法、鍛冶、採取…となんでもできるオールラウンダーな種族。

 エストラル人とレヴァーン人、シェルツ人の3つの人種がある。


 エストラル人

  エストラルに住んでいた【人間】。

  魔法に長けている。

  耳が長くとがっている人もいる。


 レヴァーン人

  レヴァーンに住んでいた【人間】。

  武術に長けている。

  

 シェルツ人

  箱庭の外の世界から来た【人間】。

  創作に長けている。


  【獣人】―ケモノビト

 【動物】と【人間】を行き来する種族。さまざまな動物の【獣人】が存在する。

 聖霊が生みだしたとされているため、【精霊体】―セイレイタイ―とも呼ばれている。

 探索に長けている。


  【聖霊】―セイレイ

 2種類の【動物】を混ぜた【獣人】のような姿をしているが【動物】にはなれない。

 特別な力を持っているケースが多い。

 

  【ガーディアドラゴン】

 「世界で初めて属性を土地に与えし6体の竜」。

  その力は、土地に【繁栄】と【衰退】をもたらしたとされている。

  各国、同じ属性のガーディアドラゴンを「再生の象徴」としてあがめている。

  各国の聖堂に行けば同じ属性のガーディアドラゴンの竜像を見ることができる。

  ガーディアドラゴンは、普段は人の姿をしていて、人間と見分けがつかない。

  また、正体を見抜いた者には【竜の試練】をあたえ、見事クリアすると【竜印】を与えるとされている。

    ―世界創記エストラル より引用―

 しかし、いまだ本物の姿を見たものは、上記の著者、シュトラウス・デルモンドとアポカリュプス以外いないらしい。