『これは替え歌です。』←
ちなみにヌヴォロ。



昇る昇るこのエレヴェーター
絡みつく未練を振り払い
上を目指し昇り続ける

「どうして僕は昇っているんですか?」
エレヴェーターガールいわく…
『あなたの生き様と大差は無いでしょう』

いつかの夢で見た少年<ぼく>が目に入る
その手には背丈に合わぬ斧
その目の涙は地をぬらし
走り去る戦いの中へと消えていく…

飢えの果てに
飢えを望む
「瑕疵<ぼくたち>の悲しき性か…」
扉は閉まりまた上へと進む

上がる上がるこのエレヴェーター
閉じ込められた空間が
人生暗示し昇り続ける

「なぜここから出られないんですか?」
エレヴェーターガールいわく…
『瑕疵の人生など得てしてそんな物なのです』

いつかの夢の中の若者<ぼく>が目に入る
目の前で様々な音が飛び交う
正規や派生を敵視し襲撃するイレギュラー
そして瑕疵<バグ>という終止符を…

守るために戦い
瑕疵に侵蝕される若者<かれ>
「夢の僕は愚かなのかな…」
すべてをおいて扉は閉まりまだ

飢えへと進む

響く響くこのエレヴェーター
留まりたいとの意志に反して
飢えへと昇り続ける

「なぜ苦しいものを見せ続けるんですか?」
エレヴェーターガルいわく…
『あなたの生き様と大差は無いのでしょう?』

この世界に生まれてきて
ほんの少しの時間の中に
僕は一体何に触れ何を学んだ?

事件の陰、陽共に
書き換えられる膨大な情報<データ>の中に
彼は一体何を思い守り抜いたのかな?

バックアップ、瑕疵
バグトラッキング プログラムエラー
猛威をふるう瑕疵を止めることが
僕らのやるべきことだとなぜ気付かずに
立ち上がらなかったのかな…