泣いた産科医
こんにちは、さきのです
いろんな方のブログを徘徊していて
思い出したこと…
下の子を出産した産院でのできことです。
先生と助産師の奥さん、数名の看護師さんの小さな産婦人科でした。
ある夜、新生児室で私が1人授乳していると…
奥のデスクで先生が座っていました。
そこへ奥さんである助産師さんが来られて…
「どうしたの?」
と、先生に聞きました。
先生、しばし無言…
「○号室の、麻疹の妊婦さん…」
「赤ちゃん、だめかも…」
先生は、泣いていたんです。
奥さんである助産師さんもちょっと驚いて、
「それは…出来ることするしかないやん」
のような事を仰ってたと思います。
自分の無力さを悔やんでか、
赤ちゃんを想ってか、
お母さんの気持ちを想ってか、
先生のお気持ちはわかりません。
小さな産婦人科だけど評判がよく、
診察室もいつもいっぱい。
退院する時にはたくさんの手土産
(走り出し防止ベルトなど)を
持たせてくれて、
1歳の誕生日にはお手紙を頂きました。
食事は奥様の栄養満点で美味しい手料理。
出産費用も、出産手当金からお釣りが
何万もありました。
今はもう奥様が高齢になられた為
廃業されてしまいましたが、
あの暖かい雰囲気を今でも思いだします。
どうかあの時の赤ちゃんが、
今、元気でいてくれますように。