先日、我が家のガルディアン(ガードマン)から突然の訃報が
お隣に住んでいるママが、亡くなったとのこと。
あまり丈夫ではなく、最近も病気であることは知っていたけど、まさか・・・という思いでした。
お隣のママは、私がルワンダに来た時から、ご飯を食べさせてくれたり、
トウモロコシを収穫したら呼んでくれたりと、本当に優しくしてくれました。
両親と叔母がルワンダに来た時も遊びに行き、「ゆうこは、私の娘だから」と話してくれていまし
た。そのママが亡くなるなんて。
でも、最後にママにお別れをと思い、お葬式に行ってきました。
まず、お家にくと棺に入れられたママと会うことができました。それまで信じられなかったけど、
この時本当に亡くなったんだと感じました。
みんなとのお別れが終わった後は、出棺です。下の写真はその時の様子。ママの子どもたちが、日本でいう位牌と遺影を持っています。キリスト教なので、十字架の形をしていて表には、ママの名前、誕生日と亡くなった日が書かれていました。ママ、享年61歳でした。
ルワンダの霊柩車的なものを初めて見ました。多くの家庭では、普通のトラックに乗せて運んで
います。
そして、教会に行ってミサをしました。式の途中には、ママの子どもや兄弟がママの思い出話を
しました。
どんな人だったのか、何が好きだったのかなど。現地語でしたが、分かる単語を拾い、ママの
ミサが終わると、次は、埋葬をしにみんなで移動しました。どこにでも埋めて良いわけではなく、
やはり場所が決められていて、集団墓地みたいな感じです。
ここでは、再度思い出話をしたり、ママが好きだった賛美歌を歌ったりしました。このための聖歌隊もいました。
お棺は、深さ1mくらい掘られたところに納められていて、最後に参列者がお花を入れて
お別れをします。
その後、穴に木を渡し、黒いビニールシートをかけ、木枠を乗せます。何をするのかと見ていたら、
その上にコンクリートを流し込み、蓋をするのです。下の写真は、その様子。
そこは、ルワンダ。作業員がバケツリレーのように、猫車でコンクリートを運んできて、流し込みます。そして、均していきます。木枠がいっぱいになるまで、その作業を繰り返してきます。
厳重にするには理由があるようで、棺の中には記念の品を入れることもあり、夜泥棒が来て、
盗まれることがあるから、ここまでするようです。
最後は、親族でお墓の上にお花を手向けて、お葬式は終わりました。
終わった後は、近くに移動してみんなでファンタを飲んで帰りました。
式のあと、息子の一人と少し話をしたら、「ママは、一人で逝ってしまったよ。とても悲しい。
子どもだけが、残されたよ。」と話してくれました。
ママともう会えないと思うと、すごく寂しく悲しいです。
何より、「ありがとう」という思いを伝えられなかったことが、すごく心残りです。
いつ、何が起こるか本当に分からない。そんな中で、大切な人に日々感謝の気持ちを
伝えることが大事ですね。忘れがちで怠りがちだけど、本当に大切なこと。
ママから教えてもらいました。
両親と叔母が来た時に撮った、ママとその息子との写真。
「ヴェレーナママ、今まで本当にありがとう。ゆっくり休んでね。」