【FESTA総括】も最後の記事にしようと思います。

総括の総括です。

 

なんのこっちゃ?となると思いますが、つまりはこのFESTAを通して、印象的なモーメントを振り返りつつ、想いを勝手に書いてみようと思います。(結局いつもと一緒ですね)

 

ソウジュマスターで、ユンギとホソク、それぞれのソロ曲を7人でパフォーマンスしましたよね。

その時に感じたのは、いつにも増して真剣にパフォーマンスしているなぁ、ってこと。

BTSはどんな場面でも手を抜くことはありません。それはわかっていることだし、どの場面でも一生懸命やっている。

でも、この2曲の時にはまた別の真剣さが感じられたんです。

 

メンバーがソロとして発表している曲への、それを作ったユンギとホソクへのリスペクトがめちゃくちゃ感じられて、曲のイメージを壊さないようにっていう大切にする気持ちと、絶対に良いステージにする!っていう気合いが画面を通してビシビシ感じた。

 

それが観ていた人たちに伝わったから、単にレアだからではなくて多くの人たちの印象に残ったんだと思う。

 

BTSを想う時、本当にいつも思うのは、相互リスペクトエグい集団だってこと。

 

去年のFESTAだったかその前だったかでユンギが「同じステージに立っているのに、この人たち本当に歌が上手だなぁって思う」って言っていて、何年も一緒にやってきているのに、まだそんな風に思ってくれるのってボーカルラインの4人はさぞかし嬉しかっただろうなぁ、って思う。

「売れた人の中にステージがいまいちな人は絶対にいない」って言うユンギの言葉だからこそ、余計に重みがあって。

逆にボーカルラインのラップラインへのリスペクトも然りで。

 

パフォーマンスだけのことではなくて、人間的なところでも全員が相互にリスペクトしているところもすごい。

 

ことあるごとに、最初はあまりに違う性格だったからうまくいかなかったし、うまくいくとは思えなかったと話してくれますね。

 

7人がそれぞれ全く違う種類の人間だからこそ、最初は、、いやしばらくの間はぶつかり合ったと思うけれど、何がすごいかって、最初に無理!と思ったところがそのまんまリスペクトの対象になったってところなんだと思います。

 

人間関係において、こいつのココが無理!ってなっても一緒にいるためには我慢も必要で、我慢はするけど実際は無理のまま、のパターンって多いと思います。

 

でも、7人の場合は違うように思える。

発言から察するしか出来ないけれど、我慢するのではなくて認めている。

認めた上で自分自身を顧みた時に、新しい発見があって、それがリスペクトに繋がっている。

 

それがわかる発言ってたくさんあるように思うけれど、今印象的に思い出せるのは、ボンボヤハワイでナムジュンがテヒョンに送った手紙。

 

「お前の独特さと不思議さはとても複雑で、お前のどんな部分が耐えられるようにしたんだろうって考えたこともあった。でも時間が経って僕も成長し、誰よりも自分を正常だと思っていた自分もかなりおかしくて宇宙人のような人間だと気がついたんだ。そしてお前の不思議さに惹かれたんだ。時にはお前を羨ましいと思った。お前は堂々と自分の不思議さが実際は特別だということを証明したんだ。」

 

ナムジュンがテヒョンに出会った時、手に負えないと感じたのは想像に難くない。

そしてテヒョンを自分の思う真っ当な方へ導く努力をしたと思う。

でもそうやってテヒョンと関わっていくうちに、変わったのはナムジュンの方だった。

自分が正常と思っていた、その概念が違うんだってことに気がついて、そんな自分の型にテヒョンを嵌めようとしていたこと、それに嵌まらないテヒョンにイラついていたことがどれだけ意味のないことだったのか。

それを理解した時、ナムジュンにとってテヒョンのここが無理!だったところがテヒョンの魅力に変わって、それが羨ましいと思えたわけで。

 

リスペクトすることと羨ましいと思うことは結構近い感情ではないか、と思う。

私だけかもしれないけれど、自分が容易に出来ることが出来る人をリスペクトまではしない。

自分が頑張っても出来ないことを、あるいはめちゃくちゃ頑張らなきゃ出来ないことを普通にしていたり、自分では到底思いもつかない領域に心が達している人のことをリスペクトする。

なりたいと思ってもなれない、自分が逆立ちしても遠く及ばない人、つまりは羨ましいってこと。

 

でも羨ましいっていう感情はなかなか厄介で、素直に言うのは結構難しい。

自分ができません!と白旗を挙げているのと同じことだから。

ナムジュンがそうであったように、自分が正しいと思っている、自分が上だと思っている間は「羨ましい」とはなかなか口にできない。

相手を理解し、自分自身を変えることができなければその境地に達することができないから。

 

BTSはその羨ましいことの矢印がお互いに絡み合っているから素晴らしいのだと思う。

お互いだけでなく様々な方向で、大きなことから小さいなことまで様々なことで絡み合っている。

 

その羨ましい相手がいつも近くにいて、それに近づきたいと思って努力する。

でもその羨ましい相手もさらに羨ましい相手が別にいて、これまた努力している。

だからその羨ましい相手もいつもアップロードされていくので、いつまで経っても追いつかない。

その気持ちを持ち続けているから、BTSっていつまでも成長していくのだろうと思う。

これは7人が全然違う性格や特性だったからこそなんだと思う。

終わりなきアップロード。すごくないですか?これ。

 

すぐ近くにリスペクトの対象が6人もいて、それぞれが努力の鬼で常に成長している。

自分もそれについて行かなきゃって思っているうちに、自分も知らず知らずに成長し、それがまた誰かのリスペクトの対象になっている、っていう。

 

全方位でリスペクトが複雑に絡んでいるので、もはや誰が褒められても自分のことの様に嬉しいはずだ。

だから、BTSはお互いに妬みがないと思う。

ユンギが個人で賞をもらった時、一緒になって喜んで一緒になってステージまでエスコートした姿を見ても、テヒョンがハンサム世界一になった時も、ジョングクが1人だけセレブとコラボした時も、みんなが誇らしそうで。

 

あぁ、だから彼らを好きになると「自分も頑張ろう」ってなるのか。

なぜだかそうなる人多くないですか?

何かを始めなきゃいけない気持ちになるというか、努力を惜しまず善い人でありたいと思ってしまうというか。

 

これがBTSが人種や言葉の壁を超えて世界中で愛される理由か。

一方通行に、単なる好きではなくて、彼らを見ていると自分自身に返って来るものがあって、自分が変わっていく実感がある。

彼らが意図的にそうしているわけではないだろうけど、彼らの姿勢が彼らの関係性が、彼らの人間性が、私たちが忘れてしまっている心の奥底に残っている綺麗なものに訴えかけてくるのだろう。

 

BTSのファンダムが彼らの名前を使って慈善事業に多額の寄付をしたり、彼らが身につけているものが爆発的に売れ、そのブランドの倒産危機を救ったなど、大きな影響力があることも素晴らしいけれど、私はそんな事よりもこの小さな「善い人でありたい」という気持ちを世界中の人たちに芽生えさせたこの事こそが、彼らの他のアーティストにはない素晴らしい功績なんじゃないかと思う。

 

この小さな芽がやがて大きな幸福の木に育つはずだから。

 

自分でこんなことを書いていて怖くなる。

BTSってすごいグループじゃないか。

奇跡、奇跡って今までも言ってきたけど、これはいよいよ神の仕業か?と思ってしまう。

ならば神さま本当にありがとう、と言いたい。

 

2021FESTAの総括と言いながら、ただのBTSへの熱い気持ちを書き綴ってしまった上に、まるで最終回のような内容になってしまった。

 

1年に1度のこのFESTAは7人にとって、お互いの心の内を晒して自分たちを見つめ直す機会でもあると前にも書いたけれど、これは私たちファンにとっても同じで、7人がたくさんの時間を使って準備してくれて、気持ちを伝えてくれるおかげで、またあらためて自分の心の内を認識できる機会。

 

だから大きな声で言おう。

 

「私はBTSが大好きだーーーっ!」