菅直人首相の所信表明演説は「いのちを守りたい」などと理想や夢ばかり振りまいた鳩山由紀夫前首相の所信、施政両演説に比べ、現実的・実務的で好対照となっている。ただ、「強い経済」の実現など菅カラーを強調する一方、政権を引き継ぐにあたって前内閣の失政や問題点の総括と具体的改善策は示しておらず「反省なき再出発」との印象はぬぐえないものだ。

 「この挫折を乗り越え、国民の皆さまの信頼を回復する」。首相は、鳩山前首相が辞任で「けじめをつけられた」と話を簡単に終わらせた。これでは真の「信頼回復」につながらない。

 外交に関し、「『現実主義』を基調とした外交を推進すべきだ」と述べるのは、現実から遊離した鳩山外交の轍(てつ)は踏まないとの姿勢を示したとみられる。だが、韓国哨戒艦を撃沈した北朝鮮に対し、現時点で「国交正常化を追求する」というのは気が早過ぎはしないか。また、普天間問題で日米合意を踏まえると主張するのはいいが、停滞した現状をどう打開するかの具体策はない。

 教育問題に言及しない点も気になる。やはり演説で教育にあまり触れなかった鳩山内閣は、道徳教育の縮小など日教組の政策要求に押し流されただけに、新内閣でも懸念される。

 首相は「むすび」で、リーダーシップ発揮のため国民に「私を信頼していただきたい」と呼びかけた。鳩山前首相がオバマ米大統領と国民に「トラスト・ミー(信頼してほしい)」と訴えたのと、不思議と重なっている。(阿比留瑠比)

<連続ピース缶爆弾>製造名乗り出た牧田吉明氏死亡 病死か(毎日新聞)
菅首相会見速報(6)衆参ダブル選に否定的(産経新聞)
防火設備の補助対象を拡大、グループホーム火災受け―厚労省(医療介護CBニュース)
朝の地下鉄御堂筋線が一時運休4万人影響 大阪、駅で人身事故(産経新聞)
「引っ越し」アート会長が辞任 わいせつ容疑の責任を明確化(産経新聞)
 鳩山首相の退陣表明を受けた民主党の後継代表選びが2日午後、本格化した。菅直人副総理・財務相(63)は同日夕、首相官邸で鳩山首相と会談し、4日に行われる民主党代表選に立候補する意向を伝えた。

 代表選は菅氏を軸に進む公算が大きくなっている。新代表は4日に党役員人事を行い、衆参両院での首相指名を受けた後、同日中に新内閣を発足させる方針だ。今国会の会期は延長せず、参院選は「6月24日公示―7月11日投開票」とする。

 首相は2日午前、国会内で開かれた緊急の民主党両院議員総会で「国民が徐々に聞く耳を持たなくなった。残念でならないし、私の不徳の致すところだ」と述べ、「職をひかせていただく」と辞任を表明した。

 首相は退陣の理由として、沖縄県の米軍普天間飛行場移設問題をめぐる迷走で社民党の連立政権離脱を招いたことと、自身や小沢幹事長の資金管理団体をめぐる「政治とカネ」の問題の2点を挙げた。

 菅氏は2日夕の鳩山首相との会談で、「国民が民主党政権に期待したことを鳩山首相の段階で十分実らせる時間的余裕がなかったが、しっかり引き継いで、政治とカネの問題にきちんとけじめをつけたい」と伝えた。菅氏は江田参院議長らにも立候補の意思を伝え、代表選準備を本格化させた。

 菅氏は前原国土交通相に会い、代表選での支持を求めた。関係者によると、前原氏は、幹事長人事について小沢氏の影響力を排除することや、普天間問題に関する日米合意を尊重することが不可欠だとの考えを伝えた。

 また、前原グループの枝野行政刷新相は2日夜、「政治とカネの問題にけじめをつけてリセットしてもらえるなら応援したい」と述べ、代表選で菅氏を支持する考えを表明した。政治とカネの問題への対応を代表選の争点とすることで、小沢氏の影響力を減じる狙いがあるとみられる。

 菅氏を推す動きは、鳩山グループにも広がっている。首相は2日夕、首相官邸で記者団に対し、菅氏の出馬について、「一番近くで行動してくれた方であり、頑張ってくださいと伝えた」と述べる一方、「私から誰かを指名する意図はない」と語った。小沢グループも2日夜、都内で会合を開き、代表選対応を協議した。

 民主党代表選の日程は、首相の退陣表明を受けて開かれた緊急の常任幹事会で決まった。4日午前11時から両院議員総会を開く。国会開会中で、参院選が近いことを理由に、党員・サポーター投票などは行わず、党所属国会議員423人(衆院307人、参院116人)による投票で選出する。

 ◆民主党代表選=党所属国会議員、党員・サポーター、党籍を有する地方議員による投票で行われる。党規約などで「代表が任期途中で欠けた場合、両院議員総会で代表を選出できる」と規定。代表の任期は2年間。鳩山代表(首相)の任期は9月末までで、新代表の任期は鳩山氏の残任期間となる。

<葉隠忍者>人気奪回へ「ゆるキャラ狩り」 “果たし合い”が話題、今夏イベント(毎日新聞)
普天間14年移設、ずれ込みも=外相(時事通信)
犬がおとなしく留守番できるCD(産経新聞)
陛下、恒例のお田植え(産経新聞)
<CO中毒>父子が死亡 車内で練炭使い焼き肉?名神PAで(毎日新聞)
 厚生科学審議会感染症分科会結核部会の会合が5月25日開かれ、「結核に関する特定感染症予防指針」の年度内改定に向け、6都県の感染症対策担当者から、実施している対策やその課題についてヒアリングした。担当者からは、患者に占める割合が増えている高齢者対策が課題との指摘が相次いだ。

 現行の予防指針は2007年に策定された。同日の結核部会では、その改定に向け、04年と08年の人口当たり結核罹患率を踏まえ、もともと低い長野、低下した東京と高知、あまり変化がなかった島根、徳島、長崎の担当者からヒアリングした。

 ヒアリングでは、担当者の多くが、患者に占める高齢者の割合が増えており、課題になっていると指摘。介護老人保健施設やグループホームなどの施設入所者を対象にした検診や、講習会の開催などの対策に取り組んでいることを紹介した。
 長崎県福祉保健部医療政策課の高比良州雄・感染症対策班主事は、高齢者の健診受診率が伸び悩んでいることが課題との認識を示した。徳島県南部総合県民局保健福祉環境部の藤原良介・技術課長補佐は、08年の県内の新規患者180人のうち、7-8割が60歳以上とした上で、6人に1人は糖尿病の患者だと指摘し、合併症に注意する必要があるとの見方を示した。
 所沢ロイヤル病院内科医の深山牧子委員は、高齢者対策では、施設入所者だけでなく、在宅の人にも注意する必要があると強調した。


【関連記事】
「結核に関する特定感染症予防指針」見直しへ
中高一貫校で35人が結核に集団感染―東京都
結核医療は「曲がり角」
「ユニット化病床」などで議論-厚労省・結核部会
新たな結核患者、9年連続で減少

仕分け第2弾終了、37事業「廃止」求める(読売新聞)
暴力団延べ55人が大相撲観戦 2親方が弘道会員に券渡す 昨年の名古屋場所(産経新聞)
橋下知事「大阪は原潜みたいに沈みっぱなし」(産経新聞)
傷害罪で起訴の男性に無罪判決=「立証に合理的疑い」―大阪地裁(時事通信)
選挙期間中のHP、ブログ更新OK…与野党合意(読売新聞)