義父母にまで小言を吐くようになったのは、会社でのいじめがヒートアップした時だった。
ある日、職場のトイレの個室に入っている時、私の指導係として仕事を教えてくれてた先輩と私の同期がトイレに入ってきた。なんとなく2人の話に耳を傾けていた。
「っていうか、るーちゃんにいろいろ相談されてない?」
先輩が同期にいうと、同期は
「いや、特に何も…」と言った。
「いや…ね、私はなんかいろいろ相談されててさ。あの子、かわいそうな子じゃん?話聞くのいつもめんどくさいのよねぇ。できれば関わりたくないし、私に言ってこないでって感じ。」
私はショックだった。
私の前で先輩はいつも優しくて、何かあったら相談乗るからね、子供の事大変でしょ?家族の話も聞くからね。と言ってくれて、私は旦那との事や、娘との接し方など仕事だけではなく、私生活ことも相談もさせてもらっていた。
親身になって話を聞いてくれる人だったので、私はすごく慕っていた。会社に行くのもその人がいるから、仕事に行くことが出来た。
そう思ってた人が、裏ではこんな風に陰口を言っている事実が受け止められなかった。
今思えば、会社の人に私情を話した私がいけなかったのかもしれないと思う。私の性格上、人をすぐ信じてしまい、全てを話してしまう傾向がある。
居場所がない職場で、理解してくれる先輩に依存していたのだなと思う。ここでも私は距離感で痛い目にあっていた。
それからの私は、職場で孤立して、1人行動をするようになった。
そして、その寂しさ孤独感を埋めるために、旦那への依存がさらに強くなり、確認行為がとまらなくなった。
旦那のケータイを見たり、過去の彼女はどんな人だったのか、どこへ行ったのか、どんなことをしたのか、どんな話をしたのか、実家にあげたことがあるのか、実家でどんなことしたのか、ここには書ききれないほどの確認行為を行った。朝起きた瞬間からその行為が始まっていた。全て確認しないと気がすまなかった。いや、確認しても気が済まなかった。確認行為というその行動に意味があっただけで、聞いた話を私は覚えていられなかったのだ。だから、また確認をする。その確認中、私は子供の面倒が見れなくなっていた。子供が喋りかけてきても、「うるさい!!」と怒鳴りつけたり、とりあえず、お菓子を食べさせたり、ひたすらテレビやYouTubeを見せ続けた。そうすると、子供は黙って画面に集中してくれていた。だから、その間に確認行為を行っていた。
ある日、その姿を義母に注意された時、私は無償に腹が立った。邪魔するな。私には必要なのだ。中断されると漠然とした怒りと不安でいっぱいになった。
だから、私は義母に「うるさいですよ」と言った。
その日を境に、義母に何を言われても無視をするようにした。ご飯も家事も旦那と私と娘の分しかしません。と宣言し、家に住まわせてもらってる身なのに、偉そうな態度を取り続けた。
どんどん義母と仲が悪くなっていき、確認行為が始まると中断されることが嫌だった私は家に居ることが嫌になっていった。我慢が出来なくなっていた私はとうとう、旦那には相談せず実家を出る宣言を義母にした。
そして、宣言から1ヶ月後には家を出て3人での生活が始まっていた。
引っ越してから半年後、世界がコロナの影響を受けはじめていた。家庭内ではさらに確認行為がエスカレートしていった。
続きは明日。
