昨年



小さな出会いがあった


小さな集まりの中での
ふとしたきっかけでの
小さな出会いだった


なぜか互いを必要としあった


でもどこかで

なにか

交わらないものを

感じてもいた


どこかで

なにか

無理を感じる関係だった


でも

敢えて目を向けずにいた

楽しい部分だけを拾って

1日1日を過ごした



年の瀬を迎える頃

出会いに別れが訪れ始めた

それは決定的なものではなく

ひっそりと

静かに訪れた



ひっそりと訪れた割れ目は

大晦日の日に

決定的なものになった



私は

夏からの4ヶ月

無理を感じながらも
大切にしてきたものを



失った



失った現実があまりにも大きくて
その現実をもう直視出来なくて


私は


知り合ったきっかけとなった
小さな集まりから身を退いた


数少ない新しい出会いも

すべて置いて

その場を去った



今でも

私の心には穴が空いている


上手くいく仲ではないと

どこかで感じながらも

私にとってはかけがえのない

大切なものだった



大切なものを失って

大切な場所も失った


大切な場所を失って

失ったものはひとりではなく

何人もの人達との関係を失った



空いた穴が塞がらない



悲しさはもう無い



ただ虚しさと

やるせない寂しさがある



空いた穴を埋めたいけれど

埋める術が見当たらない



こうして私は今

何も手につかず

ただ

ただ



ひとり部屋で思い出し

ぼんやりと1日が終わっていく