外から聞こえてくる騒音を確認したい衝動に駆られるのは、自分の中に次のものがあると思うんです。


正義

常識

闘志

改善


こんな大きな音を出して近所迷惑じゃない!

他人や周りに対して配慮が無さすぎる!

あんな奴が隣に住んでいるなんて許せない!

どうにかして静かな暮らしを取り戻したい!


こんな感情を言葉にすると、正義、常識、闘志、改善という言葉になると思います。


自分は正義も常識もある善良な人間である。

そして、この騒音状況をこのまま放置しておくなんてことはできない!という前向きな闘志と改善意識があるんです。


これが曲者です。

正義と常識(良識でもある)が、闘志と改善意識の上を行くので、騒音主に正面から文句が言えない。


文句を言った後のことや、万が一にもこちらの何気ない音が騒音だと相手に捉えられているとも限らない。

こんなような思考が生まれてしまうので、直接騒音主にその騒音を出すことに配慮して欲しいとは言えない。


でも、なんとかしてこの状況を変えたい!

なんとかしたい!


外を確認する理由は現状把握するためです。

が、その裏では

この騒音をなんとかして止めることはできないか?

我が家に響かないようにできないか?

騒音主をやり込める方法はないのか?

と、常々思っています。


確認しながら、何か上記のヒントになるようなものをいつも探しているんです。


騒音現状を確認することは

溜め込んだいろんな負の思いを圧縮させている

隙あらば現状打破できるヒントを探している

ヒントを探しながら騒音と闘っている

ことだと思うんです。


そして、闘っているからこそ騒音現実は変わらないし終わらないと思うんです。



これも実体験ですが、ある日決定的な出来事がありました。

それを目の当たりにした瞬間

「ああ、、、これでもう外を見る意味はないな」

「やっとこの確認行為をしなくても済むや」

と思える衝撃的な出来事でした。

(詳しく書けずすみません」


一定の騒音が

今まで以上に

うるさくなる

(つまり、過去の酷かった時期のものに戻る可能性)

ことが、私の中で静かに広がっていきました。


もう騒音現状を確認する意味がなくなった。

何もできない、変わらない。

もう疲れた。


この時、私は隣の家の騒音に降参していました。

初めての降参です。


それ以降、外や隣の家から騒音が聞こえてきても、騒音現状を確認しなくなりました。



そして月日が流れていき、気がつけば騒音が激減していました。



あの日、また昔のようにひどくうるさくなることを覚悟しました。

同時に降参しました。

もうこの現状に何もできない。

確認行為に意味もなくなった。


恐怖感と絶望感でいっぱいになりました。

同時に解放感と虚しさもありました。


あの日以降、私は騒音に関心を持たなくなりました。

そりゃ聞こえてくる騒音はうるさいですよ!

イライラしますよ!


しますが

『だからなに? なんかできんの?』

『ううん、なにもできない。』


こんな思考が即時に起こって、関心が薄れてしまうんです。



こんな降参は、1番騒音が酷かった数年の頃には絶対にできなかったと思います。

苦しさ、辛さ、不安、恐怖、憎悪、絶望でいっぱいだったから。


絶望を感じていても、騒音現実を受け入れることなんてできませんでした。


じゃあなぜ、あの日は降参できたのか?

今まで十数年も騒音と闘ってきた経験があったから

ですかね。


なぜ降参して、予想外に騒音が激減したのか?

初めて?騒音現状を受け入れたからかもしれません。

そして、隣の家の騒音に関心がなくなったから。

(まったくなくなったわけではありません!)

今まで騒音に向けていた意識が激減したから。


だと思っています。




・騒音現実を確認したい衝動が起こる

・騒音現状を確認してみるか〜


では、気持ちが違います。

騒音に対する気持ちが違います。


騒音現実が変わらないのは、自身がそれを生み出し続けているからです。


すごーく残念で納得がいかないけれど、隣近所の騒音は、自身が創造したんです。


自分が創造したのなら、その創造を止めればいいんです。

変えればいいんです。

できるんです。


あまりに騒音に囚われすぎてしまい、騒音を創造し続けてしまっているんです。


そこに気付けても、なかなか創造を切り替えることができないかもしれません。


でも、できます。

十数年もかかりましたが!

騒音ノイローゼで生きることを諦めかけていましたが!

引っ越しもしないで!

騒音現実をほぼ普通の生活音レベルに近づけることができました。




こんな拙い文章ですが、騒音に苦しむ方のわずかなヒントになれば幸いです。