『重陽』と陰陽のバランス | 星とつながる366日

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西洋占星術とタロットを中心に鑑定をしています。

1年の3分の2が過ぎて
9月になりました。
 
大きな台風が来ていますが
この時期は雑節の「二百十日」。
 
立春から数えて210日目のことで
この頃に台風が相次いで襲来するため
農作物の警戒をする日なのだそうです。
 
本当に台風が来てるから
地球の状態が変わっても
同じようなサイクルで
回るものだな、と自然の力の
不思議を感じます。
 
 
そして9月といえば五節句の一つ、
9月9日の『重陽の節句』があります。
 
重陽の節句は平安時代に
中国から伝わったもの。
 
古来より中国では
奇数は「陽数」、
偶数を「陰数」としており
最も大きな陽数の「9」が重なる日を
「重陽」と呼びました。
 
菊を鑑賞しながら菊酒を飲むと
長寿になると言われています。
 
<参考>

https://www.i-nekko.jp/nenchugyoji/gosekku/chouyou/

 

 

 

栗や茄子も重陽の食事なんですね。
「○○くんち」というお祭りの名前の
「くんち」が「9日」だというのは
私も知りませんでした。
 
要は邪気払いと
不老長寿祈願のお節句ですが
 
エネルギーの観点だと
9月9日の重陽は
2月3日の節分と並んで
一年の中で最も
「邪気が強まる時期」だそうです。
 
「なぜ邪気が強まるのか」というと
 
夏至をピークに
「陽」のエネルギーが徐々に弱まり
秋分のタイミングで
「陰」「陽」が半々になりますが
その直前の時期なのです。
 

 

※こちらのサイトよりお借りしました。
 
重陽は、二十四節気だと「白露」の頃。
(数日ずれます。2022年の白露は9月8日。)
 
図を見ると
夏至の頃から
緩やかに降下してきた「陽」の線が
「白露」の頃にガクッと下がるのが
お分かりでしょうか。
 
ここから一気に「陽」が減り
「陰」が増えていきますが
 
なんだか
「陰」に引きずり込まれるような印象です。
 
もう少し
分かりやすく例えると
 
1年を1日に例えるなら
「秋分」は日没のタイミングです。
 
正午に太陽が南天に昇り
午後には暖まった空気を感じて
夕方もまだぬくもりがあるけれど
 
日没前になると急に
ガクッと気温が下がるのを
体感したことはありませんか?
 
あの時の急に
ゾクッと寒くなる感じが
「白露」「重陽」の時期にあたります。
 
「まだ暖かい」と思っていたら
急に「陰」へ引きずり込まれる。
 
それがいわゆる
「重陽の節句の頃の邪気」と
言われるものだろうと
私は理解しています。
 
しかも
光の陰陽のバランスだと
「陰」がグッと増加中ですが
 
数字は「9」で
「陽」が最も強くなるのです。
 
「陽」と「陰」が
どちらも強くてアンバランス。
 
それが
エネルギーの観点で読み解く
重陽の特徴です。
 
 
そして
「五行」だと秋は
「金」=「肺」の季節。
 
物悲しさや憂いを
感じることが増えて
免疫力が低下しがちです。
 
 
一般的に考えても
急に朝晩が冷え込みだして
油断すると体調を崩しがちです。
 
それが
「邪が強くなる」
ということなのでしょう。
 
重陽の節句は
他の五節句と比べると
どうしてもマイナーですが
 
冬に向かう前の
大事な時期なので
 
菊を飾ったり
栗ご飯を食べたりして
忘れないようにしたいですね。
 
こういう
季節の節目のイベントは
リマインダーみたいなものかも。
 
実は私は、菊のお花は
どうしても昔ながらの
仏花のイメージで
 
カモミールの香りも
さほど好きではないため
あまり気乗りしなかったんですが
(ごめんなさい)
 
 
最近の菊の花は
いろんな品種が増えて
形も和風洋風あるし
緑・ピンク・紫など
彩りも様々なのですね。
本当に美しい〜♡
 
週末はお花屋さんで
好きなものを
探してみようかと思っています。
 

とりあえず、雰囲気が出るように

キク科のお花を探してきました。