記事が追い付いていなくて少し前のお話です。
関東に住んでいるときは三越本店で開催される伝統工芸展に行くのが楽しみでした。
引っ越してしまってもう行けないのかと思っていたら…。
少し離れた街で染織展が開催されるということで、夫を引っ張って行ってきました。
会場は百貨店。
休日なのにお客さんが一人もいなくてビックリ!!
ちょっと気恥ずかしい思いをしながらも、「こりゃじっくり堪能できるわー」なあんて喜んだりして。
工芸品になんてまーったく興味のない夫に、これまたきもの好きとはいえ知識はほとんどないに等しい私があーだこーだと説明したりして。笑
ま、ほぼ「この方のこれが好きー!」とかって感想を述べていただけだけど。
そんなこの日は5月なのにとっても暑い日。
気持ちは夏物を着たいくらいだったのだけれど、場所が場所なだけにガマンガマン。
しゃりっとした感触が涼しく透け感のほとんどない藍染に絣の縮みを着ました。
帯は首里花織の九寸。
とても軽く締めやすいこの帯、単衣の時期には重宝する一本。
帯揚は薄い鶸色に卵色の絞り。
帯締めは卵色に薄い紫色の線が入った和想庵のもの。
バッグは山ぶどう。
草履はカレンブロッソ。
ちょうどこのとき百貨店の催事場ではイタリア展があって、「ピアット・スズキ」のオーナーシェフである鈴木氏のイートインコーナーが。
せっかくなのでそちらでランチを。
私はボロネーゼ、夫はうにのクリームパスタを。
ボロネーゼ、分量を間違った!?と思うくらいの具材の量でした~。絶対に2人分は入ってた!
食事が終わるとわざわざ鈴木シェフがテーブルまでいらっしゃってくださいました。
催事のイートインだから会議用の机と椅子みたいなしつらえだったから不思議な感じ。
とても気さくで明るいシェフ。
思いがけなく楽しい食事のひとときとなりました。
そうそう、伝統工芸展のお隣では千切屋さんなどの有名問屋さんの展示会があってました。
夫がいなかったら覗いてみたかったのだけれど(もちろん見るだけ!なんてチャレンジャー笑)、残念。
千切屋さん、亡くなった母がよくお世話になってました。
年に1~2回、私の田舎の百貨店でも展示会があったのです。
おかげで私のお嫁入りのきものの中にも数枚千切屋さんで求めたものがあります。
実は訪問着にはまだ一度も袖を通していない…!もったいなさすぎ!!
そして今ならぜーったいに他のものを選んだと思う…汗
そのうち着る機会があるのかな。
なんとなーくお茶には向かない感じのような…気になる