ご訪問ありがとうございます
先日の記事の、
絵本しか読めず、
本を読んだことがありません、
と、読める本を探しに来てくれた
女の子。
また、図書室へ遊びに来てくれました
今回は、国語担当の先生も
図書室の当番日だったので、
一緒にあれこれ、本を選びました。
国語の先生は、
ご自身のお気に入りの本を、
面白いよ
と紹介・・・そして、
強制的に貸出手続きして、
手渡していました
私も大好きな本ですが・・・
めちゃ分厚い
字は、いくぶんゆったりと配置してあり、
一般的には、読みやすいとは思いましたが、
やはり、
「え~ムリムリ~」
と言いながら受け取りました。
最初のページ、少し読んで・・・
「え~何これ。大阪弁やん」
と、目は通せていました。
ですが、2ページ目に差し掛かったかな
というところで、
「やっぱりムリやわ~」
と、先生にお返しし、
返却しちゃいました。
そんなやり取りを一緒にしつつ、
マンガを手渡しましたが、
「(字が)小っちゃ~」
といって、一つも読まず。
児童書は、あまり図書室に
無いのですが、
絵本は好きそうなので、
「せかいいちのねこ」
を、これ私好きで入れて~ん、
と言いながら開いてみたけど、
これも興味を持ってくれませんでした
今回は、結構わちゃわちゃと、
笑い合いながらのやり取りでした。
そして、国語のテストの文章問題は
どうしているのか聞いてみました。
・・・自然な流れで聞けたと思います
テストは、まず全体を見て、
解けそうなところを解き、
時間があれば、文章問題を
ゆっくり読んで解いている、
とのことでした。
ちょっと暗い顔にさせちゃったかも
しれません。
思いっきり支障をきたしていそうです
国語の先生もそばにいたので、
テストの文を読むのも、難しいみたいですー
など、お話に加わってもらいました。
今回も何も借りずに帰りましたが、
「明日も来る」
と言って、帰ってくれたのは
よかったです。
生徒さんたちが帰られた後、
その国語の先生ともう一度
お話をしました。
こちらの先生にも、
学習障害、ディスレクシアのことを
お伝えしました。
もちろん、存在はご存知ですが、
「そうか~読めてたけどなぁ」
と、教室の様子など思い返して
おられましたが、
おそらく、詳しくはご存知ないようで
その話は終わりました。
ただ、こうして話しかけてくれたり、
気にしてくれている存在がいるのは
本人も嬉しいと思います、
と言ってくださいました。
その日は、市立図書館へ電話して、
本を読むのが困難な人用の図書は
あるのか聞いて見ました。
大活字本や
LLブックが少し置いている、
とのことでした。
私も、そういった本があることは、
検索して確認していました。
蔵書内容を確認すると、
大活字本は、主に大人向けが多く、
子どもが読めるものでは
宮沢賢治や新見南吉のものが
あるとのことでした。
LLブックは、やはり小さいお子さん
向けかな・・・という内容。
中学・高校生で
読むのが困難な人への本について
問い合わせを受けたことがない、
とのことでした。
そもそも、図書館の利用者で
中高生の利用者数は、
合わせても1%いかない位
司書資格を取る時に資料を見ましたが、
最も利用されていない世代です。
とはいえ、見え方など
参考になるかもしれません。
一応、見せていただきたいと、
団体貸出でお借りする手続きを取りました。
図書室から、何ができるのか、
学校では学習障害に気付いた時、
どのような連携が図られるのか、
教頭先生方に聞く前に、
こちらも目を通しました。
小・中学校におけるLD( 学習障害 ,ADHD 注意欠陥/ 多動性障害),高機能自閉症の児童生徒への教育支援体制の 整備のためのガイドライン
家にある、
読みやすそうな本も
ちょっと持っていこうと思っています。
映画の話もして、『プペル』を観に行きたい
と言っていたので、この絵本を見ながら
話しをしたいなぁと。
そして、読みやすい本を何冊か。
小学生の時娘が読んだ、『一期一会』も、
改めて読んでみると、イラストと
ポエムと思っていたら、
かなり文章ありました
それでも、大きな文字でルビもばっちり。
ですが、こちらの学校には蔵書しておらず。
かわいい内容なので、ちょっと
見てもらおうと思っています。
少しずつでも、
「読んでみたい」
という本があるといいのですが。
気持ちはあるようですし、
本を一緒に見てくれるけど、
「読みたい」という気持ちになる本が
ないようです。
もちろん、苦手で苦痛でもあるだろうし、
ご本人の気持ちを
配慮しながらにしようと思っています。
明日また宣言通り来てくれたら、
リーディングトラッカーを渡して
使い方を伝えようと思っています。
そして今後は、
スクールカウンセラーの方に
図書室での対応について
聞いてみたいなと思っています。
担任の先生にもお伝えできればと。
以前、
生徒さんのことで先生に
ご相談だったり、お耳に・・・
と思って軽くお伝えしたことが、
大ごとになってしまったことがあり
せっかく話してくれた生徒さんを
傷つけることにならないよう、
慎重に対応したいと考えています
場合によっては、
「勝手なことを」とか、
親御さんの耳に入って
「障害者扱いされた」
等、対応によっては
そういった事態になりかねないと。
生徒さんと良い関係を築きつつ、
読めなくても図書室を
好きになって欲しいし、
そして何より、今後
きちんと診断してもらえて
支援が必要なら受けられるように
してあげたいなぁと思っています。
何しろ、知識が無いので、
色々資料を読み漁って
勉強しているところです。
私のこれまでの知識といえば、、、
こういった子たちがいることを
絵本で知ったんですよね・・・
とても感動するので、
まだお読みになっていない方は
ぜひぜひお手に取って
みてください
図書室でも、今までも、
もしかして・・・と気になりながらも、
卒業していた生徒さんがいました。
ですが、なかなか関わることができず。
直接色々話してくれた
はじめての生徒さんであり、
これをきっかけに
今後もそういった生徒さんを
サポートしていけるよう、
今の機会にしっかり勉強したいと
思っています。
最後まで読んでいただき
ありがとうございました