TI AMO 二冊目
〝LA VIA DEL ROMANZO〟(小説の小道)
三冊目〝La storia〟(歴史)
ここからはグッと明るく 写真中心にテンポ良く
たーっ! と
話を進めて行きたいと思います(思います)
昨夜は 兄貴と喧嘩になった
夕食はせっかく美味しいカルボナーラ食べたのに
その後にチゲを食べに行くと言って聞かない
せっかく美味しいワインを楽しんだと言うのに
マッコリを呑みたくなったと言う
挙句の果てに
〝兄ちゃんはイタリア女が好きだから
結婚して永住しようと思う〟
なんて ふざけたコトを言い出す
酔っていたとは言え
27歳にもなってこんなコトを宣言するとは
この人の頭の中はどうなってるんだ
父さん 母さんがコレを聞いたら
僕以上に激怒するな 絶対!
今はもう
何も無かった様な顔をして目の前に座ってる
余りに腹立たしかったから
読書に一生懸命でこちらを見てないのをいいコトに
兄貴を 思いっきり睨みつけてやった
今日から 兄貴の仕事についてコモ湖に行く
寝不足な上に
早起きしなくてはならなかった僕は
いつの間にか眠っていた
しばらくして 兄貴に起こされた
標高750mのブルナーテ山
駅までもイタリア的 と言うか
直ぐ向こうはスイスだからアルプス的?
何だか馬鹿らしくなって来た
僕は何て大人なんだろう
うーん
やっぱ 言えないよなぁ
オムツ替えの手伝いだってしてやったし
涙だってポクがいつも拭いてやってたんだから
いつの間にか こんなに大きくなっちゃってさ
ケーブルカーを降り そこから自転車で
〝サンマウリツィオ灯台〟を目指す
ここからは お天気のいい日は
ミラノの街やモンテ・ローザなど
スイスの山々まで見渡せる
夏休み 泳ぎに行った帰り道にタイヤがパンクして
泣き笑いしながら代わる代わる押して帰ったよな
お前 覚えて無いだろ
〝兄ちゃん兄ちゃん〟って
いつも後を付いて来てたのにな
ヒューっっっ いい眺め
なんだよ チュー坊ん時と全然変わんないじゃん
帰りは コモの街まで自転車で降りた
僕はあわてて その腕を掴んだ
今日は
修復の為の事前調査だったので
仕事は直ぐに終わった
随分と流暢なイタリア語が使えるみたいだ
仕事仲間に連れられ
これからカヤックに乗りに行きます
僕は赤いのが良かったのだけど
兄貴は頑として譲りません
最初の頃こそ 岸辺でチャプチャプやってたんだけど
遠く離れていたけれど 徐々に近づく
かと思えば すれ違う
やっぱり 兄貴の考えてるコトは分からない
はしゃいでいたかと思えば どこか遠くを見つめてる
画像を拝借致しました<(_ _)>サンクス