帰りの新幹線までには十分な時間が有った。
帰り支度を慌てる事は無い。
先を急ぐ走友達を見送り～ユックリと会場を後にした。
地下鉄に乗り博多駅へ向かう。
駅近のラーメン店に寄るつもりだった。
豚骨ラーメンは好物の１つで、本場の味を楽しむのが 今回 福岡(博多) に来た～マラソン以外の唯一の楽しみだった(※１)
博多駅までは数駅だが 電車に揺られると直ぐに気分が悪くなった。
喉にミカンの酸味が込み上げてくる。
いきなり限界点。
しかし この場で周囲に迷惑かける訳には いかない。
どうにかこうにか持ちこたえ～博多駅のトイレ へ。
ミカンは全部～ した。
ミカンの酸味が疲れた胃には刺激が強過ぎたのかもしれない。
これで スッキリして ラーメンに行ければ良かったのだが、疲れた内臓が直ぐに回復する訳も無く……。
もう 出す物は無いのに吐き気だけは続いた。
１時間以上～個室に 籠っていただろうか。
幸い その間に扉をノックされる事は無かった。
新幹線の時間が迫る。
何とか動き出せる具合になり、土産の菓子(※２) とペットボトルの水と 飴を買って～新幹線に乗り込んだ。
１8時の発車。
行き(土曜、東京発７時) とは違い～空席は少ない。
動き出すと同時に 周りは買い込んだ弁当を開ける。
自分は……水と飴だけ……。
何とも寂しい食事に なってしまった。
疲れてはいたが 目をつぶっても眠れない。
車窓も夜では景色も無く(たまに街明かり は有ったが) ボ～っとしたまま東京に。
そこから乗り換え乗り換え～自宅に着いた。
日付は変わっていた。
こうして長い１日が終わった。
終わり。
(※１) ２杯(２軒) くらいは食べられる～と思っていた。
店は何軒か当たりを付けていた。
ラーメン食べずに福岡を後にした事は今でも心残りだ。
(※２) 取引先で休業の理由を告げた所(自分(ランニング) を応援してくれてる) には 土産を渡したかった。
とおりもん(自宅用(自分)にも) を買った。