下のような内容の動画を作りました。

依存症 - YouTube

 

 

(1)

アルコールや甘い物と同様に人を支配する「情報中毒」とは? - GIGAZINE

「情報は、アルコールや甘い物と同様に人を支配する」(2019年)

 

(2)

"報酬"の量を予測し"やる気"につなげる脳の仕組みを発見 - 生理学研究所 (nips.ac.jp)

「“報酬”を予測して“やる気”につなげる脳の仕組みがある」(2012年)

 

(3)

(再掲)(2019年)

Information addiction: How information is like snacks, money, and drugs to your brain - Neuroscience News

「情報は、脳に独特の報酬をもたらす。それが有益な情報かどうかを問わない」

「我々がジャンクフードを食べたいと思うように、脳は役に立たない情報を過大評価する」

「脳は、情報とお金を同じハカリで評価する」

(『時は金なり』という言葉がありますが、脳にとっては『情報は金なり』ということでしょう)

「(情報を求めることは)かつては適応的な仕組みであったが、我々は新奇なものに対する飽くなき好奇心を持っているので、現在では憑りつかれた行為になっている」

 

(4)「石器時代の人間が、現代の高速レーンにいる:進化の観点から見た慢性退行性疾患」(再掲)(1988年)

Stone agers in the fast lane: chronic degenerative diseases in evolutionary perspective - PubMed (nih.gov

 

(5)「依存症とは何か」(Psychology Today)

Addiction | Psychology Today

「依存行動が本人に有害な結果をもたらすにもかかわらず、報酬回路はその行動をくり返すように本人に強制する」

「依存的行動は、報酬と強化を行う脳の回路に強く関与し、神経伝達物質ドパミンに強く関与する」

「『本人がどの程度本気で取り組むか』ということが、『どの治療プログラムを選択するか』ということよりも重要である」〇

 

(6)「依存症の良い治療プログラムはどのようなものか」(ハーバード大、Kelly教授、2017年)

What Is a Good Addiction Treatment Program? | Psychology Today

1.評価と治療を適合させる

2.包括的で集約された治療接近法

3.治療と回復の支援に引き続く時期の意義を強調して、率直に連続させる

4.尊厳が守られ、患者さんに敬意をはらう環境

5.治療に家族や関係者がしっかり関与する

6.患者本人が治療を継続し続けるように工夫する

7.証拠に基づく実践を行う。その証拠を説明する

8.資格のあるスタッフによる。スタッフの訓練を継続する。スタッフは監督をうける

9.対象の個人ごとに合わせた治療を行う。所属する人口集団、性や文化の違いに対応する

10.その治療法の成績を評価する。治療途中での評価を含む

11.全国認定品質管理機関による外部評価を受ける

 

(7)「物質使用障害」(米国精神医学協会、2020年)

What Is Addiction? (psychiatry.org)

「物質使用障害では、有害な結果をもたらすにもかかわらず、その物質の使用をコントロールできない」

「治療の最初のステップは、問題があることを認識することである」

「充分な時間の間、治療に関与し続けることは、非常に重要である」

「治療が効果的であるためには、本人の自らの意志が必須というわけではない」〇

 

(8)「薬物依存症治療の原理」(米国国立薬物濫用研究所NIDA、2018年)

https://www.drugabuse.gov/publications/principles-drug-addiction-treatment-research-based-guide-third-edition/principles-effective-treatment

1.依存症は複雑な病気であるが、治療可能である。依存症では、脳の機能と行動が影響を受ける

2.依存症のあらゆる患者さんに有効な単一の治療法は無い〇

3.治療法を準備して利用可能な状態にしておく必要がある

4.効果的な治療は、患者さんの薬物使用だけに対処するのではなく、その患者さんが持つ多くのニーズに対処する必要がある

5.充分な期間、治療に関与し続けることが、特に重要である

6.行動療法(個人療法、家族療法、グループカウンセリングを含む)は、薬物依存症の治療として最もよく使われる治療法である

7.薬物療法は、特にカウンセリングや他の行動療法との組み合わせで治療が行われる場合には、多くの依存症患者さんにとって、治療の重要な要素の一つである。

8.個人に対する治療やサービスのプランは、その個人の変化するニーズに合わせて、継続的に評価され修正されなければならない。

9.薬物依存症の患者さんの多くは、しばしば他の精神的な問題を持っている

10.医学的に監視された状況での解毒は、依存症治療の第一歩である。しかしそれだけでは、長期的な薬物濫用には、ほとんど何の影響も及ぼさない

11.本人が自分の意志で進んで治療を受けたのでなくても、治療が効果的であることがある

12.治療中の薬物使用を継続的にモニターする必要がある。治療中の薬物摂取は、しばしば起きる

13.患者さんが、エイズ、B型肝炎、C型肝炎、結核、その他の感染症を持っているかどうか検査しなければならない。また、患者さんのリスクを減らすようなカウンセリングを行わなければならない。また、必要なら、患者さんを治療につなげなければならない。