(2)褥瘡(床ずれ)

 

なぜ生じるか

   圧迫

   虚血

   壊死

寝返り

   意識のない人(自分で寝返りができない人)

   定期的に計画的に横を向ける(例えば夜中も3時間ごと)

症状

   圧迫部位に壊死が起きる

   赤ちゃんにはできない

経過

   できるのに1日

   治るのに3カ月

 

   黒色期(壊死)‥‥カット(切除)することがある

   黄色期

   赤色期(肉芽)治るのに重要

治療

   寝返り

   周囲の感染(蜂窩織炎)‥‥抗生物質の点滴

   洗浄‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥温めた水道水

   分泌物が多い時‥‥‥‥‥‥(イソジン・シュガー)

   ガーゼ保護

 

   他の方法あり(ゲーベンクリーム、フィルム)

   陰圧吸引療法

 

外国語版のWikipediaにあった図 (多くは黒色期の褥瘡)

 

外国語版のWikipediaにあった図 (多くは赤色期の褥瘡)

 

 

(3)排便

食べたものを消化、吸収

できなかった部分

 

唾液などの消化液(水分)→大腸にて水分吸収

 

便意‥‥食後10分~30分

    1日3回チャンスあり

 

直腸に便が入ってくる

腹圧をかけて、(外)肛門括約筋を開く

 

排便の姿勢

   四肢を伸ばした姿勢‥‥×

   しゃがんだ姿勢‥‥‥‥〇 (未開の人)

   腰かけた姿勢‥‥‥‥‥△

 

   しゃがんだ姿勢に近づけると出やすい

 

便秘の悪循環

   便秘 → 水分吸収 → 便が硬くなる → 出にくい

 

   この観点からは、1日に2回排便が望ましい

 

便秘の分類

   器質性便秘‥‥大腸がんによる便秘など

   機能性便秘‥‥直腸性便秘‥‥‥‥便意を我慢すると起きることがある

          痙性便秘(緊張性便秘)‥精神的ストレスから起きることがある

          弛緩性便秘‥‥‥‥食物繊維の不足、運動不足から起きることがある

 

   薬剤性便秘  (副交感神経↓の薬)

 

便秘の治療

   便秘を来たす疾患は多い(器質性便秘)

 

   運動、マッサージ

 

   蠕動運動で内容物を運ぶ‥‥‥‥マグミット(酸化マグネシウム)で水分量を多くする(軟便にする)。

                          センナ(刺激性の薬剤)

   最後の部分で体外に排出する‥‥テレミンソフト(刺激性の坐薬)やレシカルボン(炭酸ガスを発生)

       (直腸性便秘)

   摘便

 

便秘の予防

   水分の不足を避ける

 

   未開の人‥‥困っていない。運動

 

   食物繊維(水溶性)‥‥‥大麦、海藻

   食物繊維(不溶性)‥‥‥野菜、穀物(玄米)

 

   野菜を急に増やすと便秘になることがある(少量ずつ増やす)

   ガスが多くなる

 

英語版Wikipediaにあった図  (図中の英語は、直腸、内肛門括約筋、外肛門括約筋)

 

 

(4)自律神経 (自立×ではない)

 

神経が自動コントロールしてくれる(摂食の後など)

 

交感神経‥‥‥緊張した時、危機的な時に優位となる

副交感神経‥‥のんびりした時、安全な時に優位となる

 

    一つの臓器を双方の神経が支配している

    双方の神経は、逆の働きがある

 

交感神経が働くと(緊急事態になった)

    脈拍数が増え、血圧が上がり、血糖値が上がる

    内臓の働きが低下する

 

ファイトかフライトか(戦うか逃げるか)

 

副交感神経が働くと(安全な環境でのんびりした)

    上記の逆

    内臓の働きが良くなる(排尿や排便がしやすい)

 

現代は環境が安全になった‥‥副交感神経が優位となっている人が多い

 

危機的状況

寒さを感じる‥‥エネルギーが失われる可能性

痛みがある‥‥‥警告信号

不愉快な気分‥‥敵?

 

なるべく快適にして副交感神経を優位にする(消化、吸収、排便)

 

未開の地‥‥猛獣、敵の部族、同族内

(ヒトは心配性)

 

(タバコのニコチンは、副交感神経系を活性化させる)

(感染症やストレスで、自律神経の働きが妨げられると、自律神経失調症になることがある)

(起立性低血圧にも、自律神経が関与する)

 

日本語版Wikipediaにあった図

           赤色の神経:交感神経系

           青色の神経:副交感神経系

                   (Ⅹは迷走神経)