(1)「薬剤は体のバランスに悪影響を及ぼすことがある How medications can affect your balance」(ハーバード大)
 
次の薬剤は、転倒のリスクを高めるとのことです。
 
抗うつ剤(SSRIs、SNRIs)
抗不安薬(ベンゾジアゼピン)
抗コリン剤
抗ヒスタミン剤
降圧剤
  (αブロッカー、ACE阻害薬、ARBs、βブロッカー)
糖尿病治療薬(インスリン、 glipizide, and glyburide)
心臓病治療薬
  (抗不整脈薬、硝酸薬、血管拡張薬、ジゴキシン)
鎮痛剤(オピオイド、NSAID)
睡眠障害治療薬(鎮静剤、睡眠薬)
 
 
(2)「日本人の食事摂取基準(案)2020~2024年」の変更された点
 
2015~2019年(旧版)(概要)
 
高齢者に対して
 
ビタミンD
   5.5μg → 8.5μg
 
総カロリー(身体活動が少ない場合)  (単位: キロカロリー)
         男性  女性
50~69   2100  1650    (旧版)
70歳以上  1850  1500
 
50~64   2200  1650         (新版)

65~74   2050  1550    

75歳以上  1800  1400
 
蛋白質の推奨量‥ほとんどの人が必要量を満たす量 (旧版も新版も同じ)
        男性60g/日、女性50g/日
 
蛋白質の目標量‥生活習慣病の予防のために現在の日本人が当面の目標とすべき摂取量
            (65~74歳)
        男性77~103g/日  
        女性58~78g/日
 
(3)「薬の残された大きな問題:老人は多すぎる薬を飲んでいる The other big drug problem: Older people taking too many pills」
 
「全年齢において、5剤以上の薬を服用する人の割合は、2000年の8%から、2012年の15%に増加している」
「胸やけの時などにPPIという薬が過剰に処方され、長年そのまま処方され続けて、骨折や認知症を引き起こすことがある」
「薬の過剰処方で服薬し、認知症があると診断された人がいる」