(1)次のような文章を書きました。
老人性夜間尿
歳をとると夜間に排尿のために起きる人の割合が増加します。夜間排尿にはいろいろな原因があります。多いのは、膀胱の機能的容量低下と夜間の多尿です。
排尿の時間と尿量を記録すると、病態の把握に役立ちます。例えば、尿路感染症があると、排尿の回数は増えますが、1回の尿量は少なくなります。
老人性夜間尿で多いのは、夜間の多尿です。水を飲みすぎた場合や、アルコールを多く飲んだ場合や、カフェインを多く飲んだ場合などは、夜間多尿になります。糖尿病があって血糖値が高い人は、1日を通じて多飲多尿になります。その他、色々な病気で夜間多尿が起きます。
通常我々は、膀胱に200ミリリットルくらいの尿が溜まると、尿意を感じます。本来ならば、夜間は尿を作る働きが抑えられるので、夜間に排尿しなくて済むのですが、夜間多尿の場合、何らかの理由で膀胱に200ミリリットルを超える尿が溜まって起きて排尿することになります。
飲水量のコントロールは視床下部で行われています。今、ある人がジョギングをして、200ミリリットルの水分を失ったとします。そうすると血液(正確には細胞外液)の濃度が上昇します。それを視床下部の細胞が感知して「のどが渇いた」ことが分かります。そして、水を200ミリリットル飲もうとします。それを飲めば、血液の濃度は正常に戻って一件落着です。
今、のどが渇いていないのに水を500ミリリットル飲むとどうなるでしょうか。医学部の学生実習でそのような実験が行われます。私も水500ミリリットルを飲みました。すると、飲んだ多くの水は飲水後1時間以内に尿として排出され、2時間後にはほぼ全量の水分が尿として体外へ排出されました。つまり、就寝の2時間前までは、水を多く飲んでも尿として排泄されるのです。もし、水以外のものを多く飲むと、排出するのに、もっと長い時間がかかるでしょう。つまり夜間に多尿となって、起きて排尿することになるのです(なお、この過剰に飲水する実験は、腎臓の悪い人、心不全のある人、血液の電解質に異常のある人などは、行うことができません。この実験をする場合には、主治医の許可を得て下さい)。
(2)「依存症ビジネス」(トンプソン、中里訳、2014年)を読みました。
(2)「依存症ビジネス」(トンプソン、中里訳、2014年)を読みました。
(アルコール依存症を始めとして、いろいろな依存症が出てきます)
(3)「年収1億円になる人の習慣」(山下、2018年)を読みました。
(以下のように、ダーウィンが出てきます)
「『種の起源』の作者、ダーウィンは、表情に関する研究もしていて、『笑顔は気分が良いときの結果であるだけではなく微笑むという行為自体が気持ちを上向きにさせる』と述べています」(p132)
この文の出典は「笑みの隠れた力」(TED、ガットマン、Sato訳、2011年)であるそうです。