次のような文書を読みました。

           旧石器時代後期   現代の米国人
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  エネルギーの割合(%)  
     タンパク質     34        12
     炭水化物      45        46
     脂肪         21        42
  食物繊維(g)       45        19
  ナトリウム(mg)    690     2300~6900
  カルシウム(mg)    1580       740
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(未開の人々は、低糖質食をしていません)

(2)「アルツハイマー病と高血糖 Alzheimer's and High Blood Sugar」
https://www.psychologytoday.com/blog/evolutionary-psychiatry/201109/alzheimers-and-high-blood-sugar

「Staffan Lindeberg氏は、Kitava島において、認知症の人がいる兆候を全く見なかったし、認知症の症状のある人を知っている人も見なかった。Kitava島の人々は、旧石器時代のような食事をしており、デンプン質の塊根、ココナッツ、魚を食べており、企業による近代的な食品、麦、植物油、牛乳を摂っていない」

(3)「アルツハイマー型認知症の予防と栄養 Nutrition and prevention of Alzheimer's dementia」
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4202787/

「増加した酸化ストレス、ミトコンドリアの機能障害、細胞のエネルギー産生、慢性炎症メカニズムなどが、複雑な病気であるアルツハイマー病における退行変性の進展に貢献しているという多くの証拠がある」

(4)「運動は本当に薬か。進化的な観点 Is Exercise Really Medicine? An Evolutionary Perspective」
https://scholar.harvard.edu/files/dlieberman/files/2015c.pdf

「カラハリのブッシュマンに対する1960年代から1970年代にかけての包括的な医学評価によれば、冠動脈疾患、高血圧、糖尿病、脂質異常症、難聴などが存在する兆候は全く認められなかった」

「採集生活をする多くの人々についての研究は、人生の最初の数年を生き延びた人は、70歳代あるいはそれ以上まで生きることが期待できることを示している」

(5)「果糖、体重増加、インスリン抵抗性症候群 Fructose, weight gain, and the insulin resistance syndrome1'2'3」
http://ajcn.nutrition.org/content/76/5/911.full

「過去においては、果糖は、糖尿病やインスリン抵抗性に対する栄養管理に好都合であると考えられていた。なぜなら、果糖の摂取は、ブドウ糖やその複合体の摂取と比較して、食後の血糖増加やインスリン分泌が少ないのである」

(このように、血糖さえ上がらなければよいわけではありません。血糖だけを唯一の指標にすることはできません)

「ラットの飲水に果糖を10%混入させると、1週間以後に、果糖による高血圧が生じる(表4より)」

「動物モデルにおいて、果糖の摂取に伴って、インスリン抵抗性、耐糖能異常、高インスリン血症、高血圧、高脂血症が起きる」

(多くの甘い飲料は、ショ糖の濃度が10%くらいです)

(6)「果糖は、等カロリーのブドウ糖と比較すれば、身体活動を低下させ、体脂肪を増加させるが、海馬の神経新生や学習には影響を及ぼさない Fructose decreases physical activity and increases body fat without affecting hippocampal neurogenesis and learning relative to an isocaloric glucose diet」
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4403227/

「最近の研究によれば、果糖の摂取は、体重増加、脂肪蓄積、認知機能の低下を引き起こす」

(7)「果糖はどのくらい危険であるか How Dangerous Is Fructose?」
https://www.medscape.com/viewarticle/852414

「30年以上前から、果糖の多い食事や砂糖の多い食事は、血中の中性脂肪濃度を上げることが知られていた」

「20年以上前から、肥満とインスリン抵抗性は、肝臓における脂肪の蓄積(非アルコール性脂肪肝)と強く関連することが知られていた」

(8)「非アルコール性脂肪肝における栄養と身体活動:疫学的証拠の概観 Nutrition and physical activity in NAFLD: An overview of the epidemiological evidence」
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3160564/

「非アルコール性脂肪肝のある患者さんは、肥満の有無にかかわらず、トランス脂肪・飽和脂肪の減らし、多価不飽和脂肪酸(特にω3脂肪酸)増やすようにアドバイスされるべきである。そして、加えられた砂糖を極力減らし、砂糖を含むソフトドリンクを避け、果糖を多く含む果物ジュースを避け、繊維の摂取を増やすようにアドバイスされるべきである」

(9)「果糖、インスリン抵抗性、メタボィック脂質異常症 Fructose, insulin resistance, and metabolic dyslipidemia」
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC552336/

「果糖を多く摂取すると、メタボリック症候群を進展させる重要な原因になる」

「果糖はインスリン分泌やレプチン分泌を促さない(図2より)」

(10)「果糖:メタボリック症候群や高血圧が発症する鍵となる物質 Fructose: A Key in the Development of Metabolic Syndrome and Hypertension」
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3677638/

「尿酸は、制御不可能な果糖代謝の副産物であり、高血圧のリスク因子として知られている」

「ウイリアム・オスラーは、糖尿病は、肥満のある人に起こりやすく、また痛風のある人に起こりやすいと述べた。またオスラーは、糖尿病の有病率を、アメリカ合衆国とヨーロッパで人口10万人あたり2~9人であると評価した(1895年)」

(11)「脳を活性化! 血糖値ダウン! 新発見『骨ホルモン』」(NHK、ためしてガッテン、2017.2.15)
http://www9.nhk.or.jp/gatten/articles/20170215/index.html

「血液中の骨ホルモン(オステオカルシン)の量が少ない人は、血糖値が高い傾向にある」

(12)「人体 第4集 万病撃退! 腸が免疫の鍵だった」(NHKスペシャル、2018年)
https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2017084361SA000/
https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2017083722SC000/

(修行僧は精進料理を食べてアレルギーが改善することが紹介されています。食物繊維により腸内細菌のクロストリジウムが増殖し免疫反応の暴走を抑止しているとのことです)

(13)「腹の虫が、アレルギー予防の手助けをしている Gut bugs 'help prevent allergies」(BBC、2014.8.26)
http://www.bbc.com/news/health-28887088

「シカゴ大学の研究チームは、一群の細菌(クロストリジア)がマウスのピーナッツアレルギーを防いでいることを示した」

(14)「モンゴルの野生馬。ジュリアロバーツと共に Wild Horses of Mongolia with Julia Roberts 2/5」
https://www.youtube.com/watch?v=BDtXd1u2gpA

「私は、どこにトイレがあるのかを聞くのを忘れた」

(トイレは無いようです)