次の文書を読みました。


(1)「痔の予防のためにしゃがむ? Squatting for the Prevention of Haemorrhoids?」

「Sikirov氏は、痔の患者さん20人に、トイレの習慣を2つの点で変更するようにアドバイスした。排便の欲求が強くなるまで排便しないことと、しゃがむ姿勢で排便することである。20人のうち18人では、数日から数か月の間に、痔の症状は、かなり減るか、完全に消失した(1987年)」

(このように、Sikirovの提案は、角度だけではありません)

「Tagart氏は、直腸と肛門管の角度を、いろいろな排便の姿勢で計測した。しゃがむ姿勢では、角度は、より直線に近かった。彼は、『しゃがむ姿勢では排便に必要な圧力が減るので、便秘を治療し痔を予防するためには、股関節を屈曲させたこの姿勢が推奨される』と述べた(1966年)」


(2)「自然なしゃがむ姿勢は、健康に有益である Health Benefits of the Natural Squatting Position」(Nature's Platform)

この文書の著者は、排便時のしゃがむ姿勢は、痔だけでなく、虫垂炎、膀胱性失禁、クローン病、大腸がん、便秘、大腸憩室、子宮内膜症、前立腺肥大症などにも関係があると述べておられます。


(2)「排便時の姿勢 Defecation Posture」(Wikipedia英語版)

「排便時にしゃがむ姿勢でりきむと、重篤な痔になるリスクを増大させる」


(3)「痔 Hemorrhoids」(NIH)

「トイレでのある習慣、便秘、繊維の少ない食事、加齢は、痔を引き起こすことがある」

しゃがむ姿勢については、特に言及がありません。

(4)「痔 Hemoohroids」(Mayo Clinic)

しゃがむ姿勢については、特に言及がありません。

(5)「痔 Hemoroohinds」(MedlinePlus)

これはリンク集です。リンク先の文章中に、しゃがむ姿勢についての言及は見当たりませんでした。


(6)「(商品の宣伝)CM」

これは、商品のCM動画です。腰かけトイレで足台を使うと、しゃがむ姿勢に近づけることができるとのことです。


(7)「トイレの健康:しゃがむべきか、腰かけるべきか For Best Toilet Health: Squat Or Sit」(NPR)

「足台を使ってしゃがむと、トイレでりきむ量を減らして痔を減らすことができるという主張があるが、それを証明する臨床研究は無い」

「たいていの人にとって、腰かけ式のトイレは、何の問題も起こさない」


(8)「体の姿勢が、ヒトの排便に及ぼす影響 Influence of Body Position on Defecation in Humans」(Sakakibara氏)

「しゃがむことにより、股関節の屈曲が大きくなると、直腸と肛門管は直線に近づき、排便に必要な圧力は少なくなる」


(9)「トイレでの姿勢はどれがよいか―しゃがむのか腰かけるのか What's the best way to go to the toilet - squatting or sitting?」

「しゃがむ姿勢は、健康な人でも高血圧の人でも、血圧を少し上げることが、研究により示されている」

(10)「しゃがむべきか、腰かけるべきかのすごい論争:しゃがむトイレが効果的で健康に良いと医者らは述べるが、その考えは我々の多くに恐怖をもたらす The great sit or squat debate: The idea fills many of us - but squat toilets effective better health doctor claims」(Mail-Online)

「しゃがむ姿勢が痔を予防したり治療したりできるという明らかな証拠は無い」

「腰かける姿勢が大腸がんを作る大きなリスクがあることを示す証拠は無い」