(1)「ヒトの協力の進化と文化 Culture and the evolution of human cooperation」
http://rstb.royalsocietypublishing.org/content/364/1533/3281
「ヒトが協力する規模が大きいことは、進化の謎の一つである」
「最近100万年の間に、ヒトは相互に学ぶ能力を発達させ、蓄積する文化の進歩を可能にした」
「文化による適応は、遺伝による適応より、ずっと速く起きる」
(2)「ヒトの協力行動を説明するには、文化によるグループ淘汰が中心的な役割を果たす:証拠の提示 Cultural group selection plays essential role in explaining human cooperation: A sketch of the evidence」
http://www.des.ucdavis.edu/faculty/Richerson/CGS%20for%20BBS.pdf
http://www.des.ucdavis.edu/faculty/Richerson/CGS%20for%20BBS.pdf
「狩猟採集社会の記述民族学的な証拠によれば、我々の更新世の先祖は、すでに血のつながりの無い人々と多くの相互作用を行っていた。2、300人から、2、3000人ほどの人口の社会においても、血のつながりの無い人々と多くの相互作用を行っていた。その相互作用は、規範や機構のシステムによってコントロールされていた」
(3)「協力についての進化論的説明:総説 Evolutionary Explanations for Cooperation - Review」
http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0960982207014996
http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0960982207014996
この文章には「共有地の悲劇」の説明があります。1人の羊飼いが、飼っている羊の数を増やすと、自分の利益が増えます。羊は、共有地の牧草を食べます。多くの羊飼いが自分の利益のために羊の数を増やすと、共有地の牧草は食べつくされてしまいます。このように、各個人が利己的に行動すると、グループ全体ではうまく行かないことがあります。
(4)「協力(進化) Co-operation (evolution)」 Wikipedia英語版
https://en.wikipedia.org/wiki/Co-operation_(evolution)
https://en.wikipedia.org/wiki/Co-operation_(evolution)
多くのレベルでの淘汰
「『多くのレベルでの淘汰理論』が強く主張するのは、例えば、短期的には自分のためにはなるが長期的には共同体や子孫を破壊してしまうような行動を、個体は行わず、他の個体と協力するということである」
「『多くのレベルでの淘汰理論』が強く主張するのは、例えば、短期的には自分のためにはなるが長期的には共同体や子孫を破壊してしまうような行動を、個体は行わず、他の個体と協力するということである」
(5)「利他主義、協力、気前の良さ Altruism, Cooperation, Generosity」
http://www.bereczkei.hu/1-altruism-cooperation-generosity.html
http://www.bereczkei.hu/1-altruism-cooperation-generosity.html
「進化生物学や進化心理学における鍵となる問題は、なぜ、個体が見返りを得る可能性がない場合に、見知らぬヒトを助けるのかということである」
(6)「利他主義の進化的生物学 The Evolutionary Biology of Altruism」
https://www.psychologytoday.com/blog/the-athletes-way/201212/the-evolutionary-biology-altruism
https://www.psychologytoday.com/blog/the-athletes-way/201212/the-evolutionary-biology-altruism
「利他主義は、個人的な遺伝子の利益ためではなく、共同体の利益のために進化した。協力するグループは、協力しないグループに勝つ」
(7)「Cooperation between non-kin in animal societies」
http://www.life.umd.edu/faculty/wilkinson/BIOL608W/Clutton-Brock2009Nature.pdf
http://www.life.umd.edu/faculty/wilkinson/BIOL608W/Clutton-Brock2009Nature.pdf
「(囚人のジレンマのゲームにおいては)協力しようとする相手を裏切る個人が最も大きい利得を獲得する」
「協力が持続するのは、個人たちが交互に助力し、互恵的でない相手を避けるような場合である」
「吸血コウモリの血の貸し借りは、通常は血縁関係において行われる」
cooperation 協力行動
altruism 利他行動 (自分には不利益であるが相手には利益となるような自分の行動)
reciprocity 互恵的行動 (ある時は自分の利益、別の時は相手の利益)
mutual 相互に利益の (一つの行動で双方に利益)
coalition 連合
altruism 利他行動 (自分には不利益であるが相手には利益となるような自分の行動)
reciprocity 互恵的行動 (ある時は自分の利益、別の時は相手の利益)
mutual 相互に利益の (一つの行動で双方に利益)
coalition 連合
(9)「チャ-ルズ・ダーウィンという天才 The Genius of Charles Darwin」(ドーキンス、2008年、英国公共放送チャンネル4)
https://www.youtube.com/watch?v=A0VnuhHq5m0
1時間21分頃より、動物の利他行動について述べられています。血縁淘汰、互恵的行動は「利己的な遺伝子」の観点から説明可能であるとのことです。
1時間24分頃より1時間34分頃まで、ヒトの利他行動について述べられています。ヒトでは見知らぬ人に対しても援助の行動を行います。