(1)「目が悪いこと」を認識できない
  ・ゆっくりと悪化すると分かりにくい
  ・例えば盲点は認識できない (見えないものは分からない)
      盲点は、マリオットという物理学者が発見したものである
      片方の目を閉じても、盲点は見えない
  ・緑内障の人では、視野の4分の3が欠けても認識できないことがある
  ・コミュニケーションにおいて、受け手には「先有傾向」がある
      必要とする情報を受け取るのは、その情報の価値が分かっている人だけ
      情報の価値が分からない人はその情報を受け取らない
      価値ある情報を受け取ることを可能にする態勢が必要
  ・身体的欠点を認めたくない心理もある
      私も、視力低下を指摘されてから眼科受診するまでに数ヶ月かかった
  ・病気の人や事故にあった人は多い。しかし身近かな所にはいない
      病気の人は病院や施設にいる。健康な人の目の届かないところにいる
      人口150万人の神戸市では、年間3万人が死亡する。知らないだけ。
 
(2)危険である
  ・男はトップスピードで走ることがある。階段を駆け上がることがある
      その時、下に何か落ちていれば踏むであろう
      転倒するかもしれない。階段を下まで転げ落ちるかもしれない
  ・最初の事故が、小さい事故であるとは限らない
  ・女は「巣」の中で暮らしている。「巣」には、危険が比較的少ない
      「巣」の中で、メガネをかけずに暮らす女性がいる
      女は、危険の話(暗い話)を避け、楽しい話(甘い言葉)にひかれる。
      女は、それで済む
  ・男は、外界に出て、危険と対峙しなければならない
      危険に対して、正しい対応が必要となる
      チームプレーが必要なときに、同僚にも迷惑がかかる
 
(3)近視の対策システムがある
  ・自分では視力低下を認識できないので、学校では定期的に視力を測定する
  ・定期的に視力測定をして、視力低下があれば眼科受診が勧められる
      眼科医の指示に従う必要がある
      「不便を自覚しないのでメガネをかけない」は誤りである
  ・現状の対策システムは、多くの知見・経験を踏まえたものである
  ・近視が軽症であれば、眼科受診しても生活習慣の指導だけの場合もあろう
  ・近視がある程度以上重症であるのなら、眼科受診してメガネ装着を勧められるであろう
       (視力低下は、近視以外の目の病気で起きることがある)
       (近視以外の目の病気も、視力低下を起こすことが多い)
       (時々、眼科医を受診することが必要)
  ・近視は、すぐ近くは見えるが、遠くは見えない
       (自宅で読書をするようなときには、メガネが不要な場合もある)
       (外出時のメガネ装着の必要性については、主治医の眼科医の意見に従うべきだ)
  ・視力低下があると学習障害も起きる
      私も、メガネをかけていない時は、授業中の苦痛が大きかった
      細部(例えば先生の表情)が分からなかった
      9月からメガネをかけて、授業中の苦痛が消えたのは12月だった
  ・主治医の眼科医の勧めに従わない正当な理由があるのなら、堂々と説明すればよい
 
(4)自分を助けること、他人を助けること
  ・働くということは、他人のために役立つということである
  ・自分の大きな危険を放置して、他人の役に立つことは困難である
  ・自分がまず安全になる。まず自分を助ける→次に家族。→その次に他人
  ・問題解決能力が重要である
      学校で習ったことを暗記するだけでは問題はあまり解決されない
  ・中学や高校で学ぶことは、直接にはあまり役に立たない
      例えば、連立方程式は、日常生活では不要である
      英語は、9割の人は使っていない
      歴史や地理をあまり知らなくても困らない
      努力する習慣、自己コントロールの習慣、知的生活は、意義がある
      大学で学ぶこと(医学、法学、工学など)は、直接に役に立つ
 
(5)自分のためになるシステムを構築する
  ・多くのことを学ばなければならない
      勉強習慣、なぜ勉強するか、時間の管理、競争や協力の仕方、努力
      世間の人は、お金儲けのために恐ろしいことをすること(タバコの販売など)
      学校は授業を提供するだけ
  ・どんなアドバイスを受け入れるかの判断が重要
      自分で取捨選択する
      必ずしも全てを受け入れる必要はない
      アドバイスをしてくれる人は貴重(メンター)
  ・勇気(決断)も必要。すべてを自分で判断する
      大渦潮の例
      ゆでカエルの例
  ・中学や高校はすることが決まっている(同じ勉強をするだけ)
      大学以上ではそうでもない(何をどう勉強するか)
  ・事情を知っている人に聞くことも重要
      眼科医、メガネをかけている人
  ・科学的事実を受け入れるシステムが必要
      正しいものを受け入れる
  ・利口に、賢く生きることが必要である
      学校で教えられることを暗記しただけでは賢いとはいえない
      あまり役に立たない
      真の問題解決能力が必要