(1) The Effects of Divorce on Children (離婚が子どもに及ぼす影響)という文章を読みました。A4で3枚半の文章です。著者の Robert Hughes Jr. は、イリノイ大学の教授です。以下のようなことが書かれています。
Amato 教授 (訳注: 現ペンシルバニア州立大学)は、92の研究をメタ分析し、「親が離婚した子ども達は、そうでない子どもたち達と比較して、平均して、学校でうまく行かず、行動障害があり、自己評価が低く、同級生や親との関係が悪い。」と述べた(1991、2001)。
Hetherington 教授 (訳注: バージニア大学)は、「両親がそろっている子ども達では、正常な子どもは90%であり、治療を要するような精神的問題のある子どもは10%であるのに対して、親が離婚した子ども達では、正常な子どもは、男の子では66%、女の子では74%であり、治療を要するような精神的問題のある子どもは、男の子では34%、女の子では26%である。」と述べた(1993)。
親が離婚すると、子どもの精神的な予後が悪くなるのはなぜか。
①片親との関係が薄れること
両方の親は、子どもの精神的発達にそれぞれ重要な役割を果たしている。片親がいなくなると、
両方の親は、子どもの精神的発達にそれぞれ重要な役割を果たしている。片親がいなくなると、
その親の貢献が無くなる。
②経済的に貧しくなること
離婚すると、収入が減り支出が増えて家庭は困窮し、子どもは困難に直面する。
離婚すると、収入が減り支出が増えて家庭は困窮し、子どもは困難に直面する。
③ストレスが増すこと
離婚すると、ストレスが増え、子どもが困難に直面する。
離婚すると、ストレスが増え、子どもが困難に直面する。
④親がうまく行っていないこと
親の人間関係がうまく行っていないのなら、子どもの人間関係もうまく行かない。
親の人間関係がうまく行っていないのなら、子どもの人間関係もうまく行かない。
⑤親としての技術が低下すること
親としての能力や技術は、離婚後、急速に低下する。
親としての能力や技術は、離婚後、急速に低下する。
⑥親同士が争うこと
離婚前や離婚後における親同士の争いは、子どもに悪影響を与える。
離婚前や離婚後における親同士の争いは、子どもに悪影響を与える。
親の離婚後に、子どもが、うまく適応しているように見えても、子どもは、離婚のつらい記憶を引きずっているのであり、それは、10年以上経過しても、消えることは無い。(Laumann-Billings ら、2000)。
親子の交流や子どもの処遇について、子どもに意見を述べる機会があると、子どもの感情は改善し、苦痛の記憶が和らぐ。(Dunn ら、2001)。
(2) 同じRobert Hughes, Jr 教授の文章 Are Children of Divorce Doomed to Repeat their Parents' Mistakes? (親が離婚した子ども達は、親の過ちを繰り返す運命か?)という文章を読みました。A4で1枚の文章です。著者は次のように述べています。
親が離婚した子どもは、子ども自身の結婚生活においても、離婚を来たしやすい。それはなぜであろうか。
親が離婚した子どもは、子ども自身の結婚生活においても、離婚を来たしやすい。それはなぜであろうか。
フロリダ州立大学の Mng Cui と Frank Finchm の研究によれば、次の二つが原因である(2010)。
①子どもは、人間関係の技術を、両親のやり取りから学ぶ。
子どもは、両親のやり方をコピーするのである。 両親がポジティブにコミュニケーションを行うのをこどもが見ると、子どももポジティブにコミュニケーションを行うようになる。争いや意見の不一致をうまく扱えない親の元で育った子どもは、自分の人間関係においても親と同じ問題を抱える。
子どもは、両親のやり方をコピーするのである。 両親がポジティブにコミュニケーションを行うのをこどもが見ると、子どももポジティブにコミュニケーションを行うようになる。争いや意見の不一致をうまく扱えない親の元で育った子どもは、自分の人間関係においても親と同じ問題を抱える。
②子どもは、結婚に関与する態度を親から学ぶ。
親が離婚した子どもは、結婚生活で困難や不幸に直面した場合には、離婚を選択して関係を終わらせやすい。彼らは、結婚生活の問題は修復し得ないと考え、人間関係の改善に悲観的な態度を示す。
親が離婚した子どもは、結婚生活で困難や不幸に直面した場合には、離婚を選択して関係を終わらせやすい。彼らは、結婚生活の問題は修復し得ないと考え、人間関係の改善に悲観的な態度を示す。
しかし、親が離婚した子どもの全てが結婚生活で失敗するわけではない。親が離婚していても、自分の夫婦関係を改善させて、長続きする幸福な結婚生活を送ることは可能である。
結婚生活に対する態度も、人間関係の技術も、改善させることができる。科学的な知見に基づいた本 The Seven Principles of Making Marriage (邦訳「結婚生活を成功させる七つの原則」)、や Fighting for Your Marriage(PREP)が勧められる。
(3) Doctors in the movies (映画の中の医師たち)という文章を読みました。A4で5枚ほどの文章です。著者は小児科医であり、小児科の医学雑誌に掲載された文章です。この文章は、映画「赤ひげ」のカスタマー・レビューの中で紹介されていました。
映画は未来産業であり情報産業です。我々は、映画からいろいろなことを学ぶことができます。この文章には、医者が登場する映画のベスト10が書かれています。
この文章によれば、ある映画の登場人物は、「医者になることは、人がこの世でなしうる最も素晴らしいことだ。」と述べたそうです。私もそう思います。
この文章では、小児科医が登場する映画がいくつか紹介されています。映画「 The Wedding Planner 」は、そのうちの一つです。私は最近、このDVDを英語字幕で見ました。これはラヴ・コメディです。予告編があります。また、あらすじがあります。
映画の中で、入院中の子ども達は、伸び伸びしていました。そのような雰囲気を作ることは、小児科医の仕事の一つです。
映画の中で、入院中の子ども達は、伸び伸びしていました。そのような雰囲気を作ることは、小児科医の仕事の一つです。
M&M'sのチョコレートを食べる時に、主人公の男性は、チョコレート色のものだけを食べて、赤色や青色のものは捨てていました。私も以前は、同じようにしていました。今は、カフェインを含むものを摂取していません。またカカオ油は、「悪い油 (飽和脂肪酸)」です。
主人公の男性は、成金の娘とは結婚せずに、予防の必要性を理解し実践する主人公の女性を選びました。
銀も金も玉も重要ではなく、子どもの健康が重要です。
主人公の男性は、成金の娘とは結婚せずに、予防の必要性を理解し実践する主人公の女性を選びました。
銀も金も玉も重要ではなく、子どもの健康が重要です。