「あるある問題」

「あるある事典」というテレビ番組の「納豆を1日2個、2週間食べればかなり痩せる」という放送の後で、1週間以上にわたって、スーパーから納豆が消えました。
この問題で、虚偽の内容が放送されたということは些細な問題です。類似の民放とNHKの番組も、すべて通説だけを流しているわけではありません。内容は、かなり疑わしいものもあります。

一番の問題点は、(1)一般の人が肥満の食事療法についてよく知らないことです。あるいは(2)「必要な栄養素を必要なだけ食べるのはどうしたら良いか」という問いの答えを知らないことです。また(3)信頼できる情報源は何かを知らないことです。

答えは以下のようです。
(1)肥満の治療には、糖尿病が無くても、糖尿病の食事療法がお勧めです。食品交換表を用いる方法です。(なお、病的な肥満の場合や、他に病気が合併しているような場合は、主治医に相談してください。また子どもの場合は、別の配慮が必要になります)。
(2)これも、食品交換表を用いる方法がお勧めです。
食品交換表
(3)信頼できる情報源は、WHO、アメリカの政府機関、イギリス・カナダ・オーストラリアなどの政府機関、厚生労働省です。

これだけのことです。

ところで日本糖尿病学会の食品交換表によれば、お菓子は食べないほうが良い食品です。またお酒も飲まない方が良いことになっています。(1)(2)(3)が常識になると、そうした会社の人々は、売上が減って不利益をこうむるでしょう。可能なら阻止したいと思うでしょう。
ごく最近まで日本のタバコには「健康のため吸いすぎに注意しましょう」と書いてありましたが、タバコの害については書いてありませんでした。また依存性についても書いてありませんでした。タバコ産業が不利益をこうむるからです。最近、タバコの害と依存性について書くようになったのは、WHOのお力によるものです。

民放ではスポンサーがお金を出しています。テレビは、大事な真実を述べないのです。

インターネットによる情報革命が進行中です。必要な情報が瞬時に無料で入ります。インターネットにより、テレビの衆愚的操作を容易に打破できると期待しています。