トランプ爆弾炸裂、「製薬会社はボッタクリ!」、武田薬品の米がん薬品会社買収は壮大な高値つかみ | 膵臓がん特効薬を追い、イブランスの謎を解明したヒデさん日誌

膵臓がん特効薬を追い、イブランスの謎を解明したヒデさん日誌

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  いきなり、「トランプ爆弾」が炸裂した。

 昨日(11日、日本時間本日午前1時ごろ)、トランプ米次期大統領が大統領選挙後、初の記者会見を開き、世界の注目を一身に集めた。

 

 「中国、日本、メキシコらは、数10兆円もの富を米国から奪っている!」「君には質問させない。偽ニュース会社だからだ。無礼者!」。

 相変わらずの傍若無人なマイクパフォーマンスを、本日朝のこの国のテレビ各局は報じているが、実は、ほとんど大きく報じられていない注目ポイントがあった。

 

 ずばり、「製薬会社は、ぼろ儲けしている。言い値で薬価が通るなんて論外。似たような薬は、入札制度にして、一番安い薬だけ、承認すればいい」などと、論陣を張ったのだ。

 

 この発言を受けて、米製薬会社の株主らは真っ青となり、昨日のニューヨーク株式市場では、大手製薬会社の株価が一時、暴落に近い下落を演じる局面があった。

 

 さらに、真っ青になっているのが、日本の最大手の武田薬品工業であろう。同社は今週はじめに、米がん薬品ベンチャーのアリアド社を、54億ドル(約6200億円)もの巨額の資金で買収することを発表したばかり。

 「がん分野を強化したい」という武田薬品の強い意欲に基づいた買収だったが、アリアド社の経営陣が、「さらに利益が伸びる」と思っていたら、身売りなどするはずがない。「今が売り時」と思ったからこそ、売却に応じたのである。

 

 先日、紹介した「光免疫療法」が実用化されれば、大半の既存の抗がん剤は、「第一選択」ではなく、「二の次、三の次」になるはずだ。さらに、トランプさんが、「薬の値段なんて、あってないようなもの!」などと、爆弾発言したものだから、アリアド社の「将来価値」は、さらに先細りするはずだ。

 

 トランプさんは、「日本はアメリカから富を奪っている!」なんて怒っておりましたが、今後、「トランプ流」が本格化すれば、「米国が日本からどんどん富を奪う」展開になりかねませんぞ。経済界、さらに安倍首相以下、日本政府殿、くれぐれもご注意のほどを…。