【スワンS】統一王座決定戦 | 魂剣石をも切る

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世に灯篭切りといふ。江戸時代剣聖とうたわれし一文字流神泉正宗が家康に請われ一度だけ御前にて石灯篭を一刀両断。以来三百余年剣道界に於いて幻の業とされこれを極めたるものなし。不可能を可能とする意の“魂剣石をも切る”といふことわざはこれをいふなり。

2025年10月13日 スワンS





記憶に残るスワンSのひとつに

薬師寺保栄選手と辰吉丈一郎選手による

史上初の日本人同士の

WBC世界バンタム級統一王座決定戦が行われた年

1994年10月29日





1600m,2000m,2400m

JRAのおける芝G1は謂わゆる根幹距離が多い

しかし前哨戦においては

非根幹距離のレースが点在する




今では直行ローテや海外・地方も選択肢になり

あまり見られなくなったが

1800mのレースでマイラーと

ミドルディスタンスのチャンピオンが

激突などあった



スワンSは今年から日程変更により

スプリンターが出にくくなった?かもしれないが

1400mという非根幹距離ゆえに

スプリンターとマイラーが激突するレースだった




そのひとつがこの年


ここまで芝1200〜1400mでは9戦8勝

前年のスプリンターズS勝ち馬

サクラバクシンオー


もう一方は

芝1600〜1700mで6戦6勝

今年の安田記念の勝ち馬

ノースフライト



4歳(現3歳)で前走セントウルS勝ち挑んできた

新進気鋭の快速馬エイシンワシントンが引っ張る

早めの流れを2〜3番手で追走した

サクラバクシンオーが

1馬身1/4の差をノースフライトにつけて

勝利するのだが



1400mまでが適性距離範囲内の

サクラバクシンオーと

2000mの重賞勝ちがありエリザベス女王杯2着

マイル〜ミドルが適性のノースフライト

(この後のマイルCSはノースフライト勝利)



適性の差が出たと言えるのだが



こういう統一王座決定戦のような組み合わせ

観てる側からすると非常に楽しめる一戦




2025年のスワンSは

オフトレイル


京都芝[2.3.1.0]

少頭数が合う馬だが外枠でなかったのは大きい

前走32.7秒で2着だったように

速い上がりが使えるように脚が溜まれば