披露宴の進行の殆どが決まり、後は出席確認や席次などが残った…


結局、春の両親は全ての事に言うだけ言って後の事は私達に丸投げしていた…


私はとにかくこの披露宴が早く終わる事を望んだ。


そして最後の打ち合わせも終り、後は披露宴当日を迎えるだけになっていた…


そんな時、私の心にある物が渦巻いていた…


良く言うマリッジブルーなのだろうか?


ただ、私の場合は既に結婚している。さしずめ披露宴ブルーかもしれない。

披露宴を前に私は全てを投げ出してしまいたかった…


披露宴前日は私のこの思いがピークに達していた。そして春も何かイライラしていた。


そして私達は披露宴前日に大喧嘩した…


きっと喧嘩の発端は些細な事だったと思う。

春と散々喧嘩をしている内に私の家族は披露宴の為にこっちに向かって来ていた…


もう後戻りは出来ない。

私と春は喧嘩を辞め、私達の家族や親族を迎えに行った…


私の家族や親族達をホテルに送り、晩ご飯は予約していたお店に行き和やかな時間を過ごした…


私の気持ちも、家族や親族に会った事で少し落ち着いていた…


私はあと一日我慢すれば全て終わる。あと一日だけ我慢しよう。そんな事を思っていた…


そして私達の披露宴ではない、披露宴の当日を迎えた…


当日の朝を迎え、式場に一足先に入り支度をしていた…


メイクに髪型のセットそしてドレスを身に纏い。改めて自分の姿を見た…

余り感動しない。やっぱり似合わないなぁと思った。そしてこの日の為に創って貰ったブーケをもって招待客の待つロビーに向かった。


すると既に、沢山の人達が来ていた。


その中で、せわしなく動いている春の父を見つけた。大層ご満悦のようで自分の親族達と歓談していた…


私は付き添いの人の指示に従い小さなテーブルと椅子のある席についた。

私の着ているドレスはトレーンが数メートルある。一度座ってしまうと付き添い無しでは立てない。


私は友人達を見つけたが、彼女達に近付く事が出来ない。


弟がそんな私に気付き、友人達を私の所に連れて来てくれた。


私は弟に頼みついでにもう一つ頼んだ(笑

るな:ねぇ、何か飲み物持って来て喉が渇いた。

弟:何がよか?


るな:なんでんよかけん。

弟:解った。ばってん姉ちゃんドレス豪華やね~

るな:えぇ~えぇ、とっても豪華でしょ。あちらさんの好みですから。

弟は私の嫌味の籠った言葉に笑っていた。


友人達も、私が散々文句をつけていたドレスを見て、豪華に勝る言葉も無いドレスね。


でも確かに、るなの好みではないねと話していた…

私は友人達にでもカクテルドレスだけは私が選んだから楽しみにしててと言っていた…


暫くすると、全員の集合写真の撮影に入り、撮影が終わると両家の親族達だけ別室に集まり簡単な自己紹介をした。


そして会場にみんな入り、いよいよ披露宴が始まった…


新郎新婦の入場…

そして高砂へ、そして私達の生い立ちビデオ。

親族のスピーチ、そして弟のスピーチへと…


弟のスピーチは私との子供時代のエピソードなどを話し一番、場が和むスピーチだった。

そして歓談…

私と春のいる高砂に沢山の人達が来てくれた。

私は、お祝いの言葉を頂きながらも、目の前にあるお料理を少しずつだけど食べていた。


きっと普通なら胸がいっぱいで食べる事なんて出来ないだろうが、私は食べた(^ヘ^)v

きっとどんな花嫁さんよりも食べたのではないだろうか?

ちゃんと式場では、お色直しの時にサンドイッチが用意されているのだから…


そしてお色直しの為の退場…

そして、入場…


私は自分の選んだドレスを着られる事が唯一の楽しみだった…

髪型を変え、メイクも変えて気分一新の入場…

そしてウェディングケーキの入刀、キャンドルサービス(光る液体)、両親への花束贈答…

そして新郎の父のスピーチ…

そしてお開きへと…


最後に少しの時間の写真撮影や歓談…


そして披露宴は幕を閉じた…


私は肩の荷がおりたと同時に、これで義父への義理は果たした…


もうこれで、終わったと心から思った。


だが、義父との確執はこれでは済まなかった…


余談:母も友人もお色直し後の私の表情が明るくなったと話していた。きっと無表情だったんだろうな~と思っています。

私にとって披露宴での良い思い出は友人、家族や親族に会えた事でした…