雪とゆっくり話すのは久し振りだった…

雪が私に和さんの事を聞いてきた。

雪:和さんの事まだ好き?

悠:解んない。正直に言うと疲れた…
毎日嫌がらせにあって、仕事に行くのがやっとだし。好きとか好きじゃないとか考える程余裕無い。

雪:あんなに好きでも変わるんだね。

悠:人の気持ちは絶えず変化していくんじゃない?私は和さんにとって都合の良い女だっただけだと思う…

今はこの嫌がらせと、和さんとはもう関わりたくない。

早く終わらせたい…

それだけ。

雪:早く決着つくといいね。

悠:そうだね~
そんな事を話していた。
そして翌日知り合いの弁護士さんに電話した。

悠:実は恥ずかしい話しなんだけど、一度時間作って貰えませんか?

弁:どうしたの?

悠:ちょっとプライベートな事なんですけど…

弁:良いよ。今はちょっと無理だから、夕方事務所においで。

悠:はい。

私は留守電の無言電話のテープと寿司屋の領収書を持っていった。

事務所につくと、応接室に通された。

暫くすると弁護士が入って来た。
弁:珍しいね~。まぁ大体予想つくけど話してごらん

私はこの4ヵ月の出来事を全て話した。

すると弁護士さんは、先ず奥さんから慰謝料の請求をされる立場だと言った。それだけの精神的苦痛を与えた事だから。ただ奥さんも請求するには決定的な証拠がいる。
私は念書を書いた事を言った。すると、念書は言った言わないの水掛け論を阻止する為の証拠で、それだけでは、証拠としては弱いんだよ。もしかしたら脅して書かせるかもしれないし。万が一脅して書かせた場合は証拠能力ゼロになるんだよ。だから、ホテルに入る所の写真か自宅にあげてる所か。そんな写真存在する?
悠:写真は無いと思う。奥さんにバレる2ヵ月位前に別れてます。

弁:証拠は無いんだね?
で今嫌がらせを受けている。
なら一度警察に被害届け出して悠ちゃんの電話の着信を特定してもらって、確固たる証拠を掴んで慰謝料請求しよう。

当時は迷惑防止条例は無かったがストーカーと言う言葉が出て来た頃で警察も電話による嫌がらせに対して対応していた。
まぁ、慰謝料は相殺になるかもしれないけど嫌がらせを辞めさせる事は出来るから。

悠:ありがとうございました。一度考えます。

また何かあったら遠慮せずにおいで。
解りました。と事務所を後にした…